はじめに
「ホームページは作ったのに、なぜか新患が増えない」
そんな悩みを抱えている動物病院の院長先生に、ぜひ読んでいただきたい記事です。
実は、集患につながらないホームページには共通のパターンがあります。弊社がこれまで380院以上の動物病院のホームページ制作・改善に関わってきた経験から、よく見られる失敗事例を10個に絞ってご紹介します。
「うちは大丈夫」と思っていても、意外と当てはまるものがあるかもしれません。ぜひ自院のホームページと照らし合わせながら読んでみてください。
目次
- スマートフォン非対応
- SSL化されていない
- 表示速度が遅い
- 電話番号・予約ボタンが見つからない
- 最終更新が古い
- 院長・スタッフの情報がない
- 診療科目・対応動物が不明確
- 写真が少ない・暗い・古い
- アクセス情報が不親切
- 問い合わせフォームがない・壊れている
NG事例1. スマートフォン非対応
症状: パソコンでは綺麗に見えるのに、スマートフォンで開くと文字が小さすぎて読めない、ボタンが押しにくい、レイアウトが崩れている。
現在、動物病院を検索するユーザーの約9割がスマートフォンを使用しています。スマホ対応していないホームページは、来院候補の9割に「使いにくい病院」という印象を与えてしまいます。
またGoogleは「モバイルファースト」の方針で検索順位を決めています。スマホで正しく表示されないサイトは、検索順位が大幅に下がります。
改善策: レスポンシブデザイン(画面サイズに合わせて自動的にレイアウトが変わる設計)に対応したホームページにリニューアルする。制作前に必ずスマホ表示の確認を行う。
NG事例2. SSL化されていない

症状: URLが「http://」のままで、Chromeブラウザで「保護されていない通信」と表示される。
飼い主さんがこの警告を見たとき、「なんか怖い」と感じて離脱するケースは非常に多いです。病院の信頼性にも直結する問題です。
改善策: サーバー側でSSL証明書を設定し、URLを「https://」に変更する。現在ほとんどのサーバーでは無料でSSL化できます。ホームページ制作会社に依頼する際は必ずSSL対応を確認しましょう。
🤖 AI検索への効果 GoogleはSSL化を検索順位の評価基準の一つとしています。https化されていないサイトはSEO・AI検索の両方で不利になります。
NG事例3. 表示速度が遅い
症状: ホームページを開いてから表示されるまでに3秒以上かかる。
Googleの調査によると、表示に3秒以上かかるとモバイルユーザーの53%が離脱するというデータがあります。せっかく検索で見つけてもらっても、読み込み中に離脱されては意味がありません。
よくある原因は、画像ファイルのサイズが大きすぎること、不要なプラグインが多すぎること、サーバーのスペックが低いことなどです。
改善策: 画像を適切なサイズに圧縮する。Googleの「PageSpeed Insights」でサイトの速度を無料で診断し、改善点を確認する。
NG事例4. 電話番号・予約ボタンが見つからない

症状: 「診てもらいたい」と思った飼い主さんが、電話番号や予約方法を探してもすぐに見つからない。
「行こうかな」という気持ちになった飼い主さんを逃す、最ももったいないパターンです。電話番号がフッターにしかない、予約ページへのリンクが目立たない位置にある、というケースが非常に多く見られます。
改善策: 電話番号はヘッダー(ページ上部)に常時表示する。スマートフォンでタップすると直接電話できる設定にする。WEB予約ボタンは目立つ色で、画面の目立つ位置に固定表示する。
NG事例5. 最終更新が古い
症状: 「お知らせ」や「ブログ」の最終投稿が1〜2年以上前のまま放置されている。
飼い主さんが「2023年12月」という更新日を見た瞬間、「今も営業しているのか?」「もう閉院した?」という不安を感じます。また、Googleも更新頻度が低いサイトは評価を下げる傾向があります。
改善策: 月に1回以上、何らかの情報を更新する習慣をつける。「診療時間のお知らせ」「季節の健康情報」など、短い投稿でも継続することが重要です。
NG事例6. 院長・スタッフの情報がない

症状: 院長の名前すら掲載されていない、または資格の羅列だけで写真もメッセージもない。
「誰が診てくれるのかわからない病院」には、飼い主さんは安心して来院できません。特に初診の飼い主さんは、来院前に必ず「どんな先生か」を確認しています。
改善策: 院長の顔写真・プロフィール・診療方針を掲載する。資格の羅列だけでなく「なぜ獣医師になったか」「どんな診療を大切にしているか」という人間性が伝わる文章を加える。(詳しくは本シリーズ第5回「院長プロフィールページの作り方」を参照)
(詳しくは2026.08.19ブログ「他院と差がつく「院長プロフィールページ」の作り方」を参照)
NG事例7. 診療科目・対応動物が不明確
症状: 「動物病院です」とだけ書かれていて、犬猫以外に対応しているかどうか、どんな診療が得意かがわからない。
「うさぎも診てもらえるのかな」「皮膚病が得意な先生はいるかな」という疑問に答えられないホームページは、その答えを求めている飼い主さんを他院へ流してしまいます。
改善策: 対応動物種(犬・猫・うさぎ・小動物・爬虫類など)と診療科目を明確に記載する。得意分野があれば前面に打ち出す。「エキゾチックアニマル対応」「皮膚科に特化」などの特色は強力な差別化になります。
🤖 AI検索への効果 「うさぎを診てくれる動物病院」「犬の皮膚病が得意な病院」という具体的な質問にAIが答える際、診療科目・対応動物種が明記されているページが優先的に引用されます。
NG事例8. 写真が少ない・暗い・古い
症状: 写真が1〜2枚しかない、または10年前の古い写真がそのまま使われている。画像が暗くて院内の雰囲気がわからない。
人は文字より画像で判断します。写真が少ないと「どんな病院かイメージできない」、暗い・古い写真は「古びた病院」という印象を与えてしまいます。
改善策: 明るく清潔感のある院内写真を複数枚掲載する。スマートフォンで撮影した写真でも、照明が明るい場所で撮ればクオリティは十分です。待合室・診察室・入院室・スタッフの様子など、来院前の不安を解消できる写真を選びましょう。
NG事例9. アクセス情報が不親切

症状: 住所しか書いていない、Googleマップが埋め込まれていない、駐車場の情報がない。
「どうやって行けばいいかわからない」という理由で来院をためらう飼い主さんは意外と多いです。特に初めて来院する方は、事前にアクセスを確認します。
改善策: Googleマップをホームページに埋め込む。「〇〇駅から徒歩〇分」「駐車場〇台あり」「〇〇交差点を曲がってすぐ」など、初めて来る人にもわかりやすい説明を加える。Googleビジネスプロフィールの住所・電話番号とホームページの情報を必ず一致させる。
NG事例10. 問い合わせフォームがない・壊れている
症状: 「電話が苦手だからメールで問い合わせたい」という飼い主さんへの窓口がない。または問い合わせフォームがあるが、送信しても届いていない。
電話が苦手な若い世代や、診療時間外に問い合わせたい飼い主さんに対応できていないと、来院の機会を逃します。また、フォームが壊れていて問い合わせが届いていないケースは、気づかないまま放置されていることが多くあります。
改善策: 問い合わせフォームまたはLINE公式アカウントを設置する。定期的にテスト送信して、問い合わせが届いているかを確認する。
まとめ
今回ご紹介した10のNG事例を改めて整理します。
| # | NG事例 | 影響 |
| 1 | スマートフォン非対応 | 9割のユーザーに悪印象・SEO低下 |
| 2 | SSL化されていない | 信頼喪失・検索順位低下 |
| 3 | 表示速度が遅い | 離脱率増加 |
| 4 | 電話番号・予約ボタンが見つからない | 来院機会の損失 |
| 5 | 最終更新が古い | 信頼喪失・SEO低下 |
| 6 | 院長・スタッフ情報がない | 来院決断の阻害 |
| 7 | 診療科目・対応動物が不明確 | 検索流入の損失 |
| 8 | 写真が少ない・古い | 院内イメージが伝わらない |
| 9 | アクセス情報が不親切 | 来院ハードルの増加 |
| 10 | 問い合わせフォームがない・壊れている | 問い合わせ機会の損失 |
一つでも当てはまるものがあれば、今すぐ改善できるものから着手してみてください。費用がかからず今日からできる改善(更新頻度を上げる・電話番号を目立つ位置に移動する)もあります。
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