WordPress vs 専用CMS|動物病院に最適なホームページ管理システムの選び方

「ホームページを作りたいが、WordPressがいいのか、他のシステムがいいのか分からない」「WordPressは難しそうで不安」「更新が簡単で、セキュリティも安全なシステムを選びたい」

ホームページを作る際、どのCMS(コンテンツ管理システム)を選ぶかは、今後の運用に大きく影響します。間違った選択をすると、更新が面倒になり、セキュリティリスクを抱え、将来的な拡張が困難になることもあります。

本記事では、動物病院にとって最適なCMSの選び方を、WordPress、専用CMS、その他の選択肢を比較しながら解説します。

目次

  1. CMSとは何か|基礎知識
  2. WordPressのメリットとデメリット
  3. 動物病院専用CMSの特徴
  4. その他のCMS選択肢(Wix、Jimdo、STUDIO等)
  5. 病院の規模・目的別の最適なCMS選択
  6. セキュリティ面での比較
  7. 運用・更新のしやすさ比較
  8. 費用面での比較
  9. 将来的な拡張性の比較
  10. 結論|動物病院に最適なCMSは

1.CMSとは何か|基礎知識

CMSの定義

CMS(Content Management System)は、専門的な知識がなくても、ホームページのコンテンツを管理・更新できるシステムです。

従来、ホームページを更新するにはHTML、CSSといったプログラミング言語の知識が必要でした。しかしCMSを使えば、WordやExcelのような感覚で、文章や画像を追加・編集できます。

CMSの主な種類

オープンソースCMSは、誰でも無料で使えるCMSです。WordPressが最も有名で、世界中のホームページの43%がWordPressで作られています。

商用CMSは、企業が開発・販売するCMSです。サポートが手厚い反面、費用がかかります。

クラウド型CMSは、インターネット上で完結するCMSです。Wix、Jimdo、STUDIOなどがこれに該当します。

専用CMSは、特定の業種(動物病院、歯科医院など)に特化したCMSです。

 

2.WordPressのメリットとデメリット

世界で最も使われているWordPressについて詳しく見ていきます。

WordPressのメリット

無料で使えるため、初期費用を抑えられます。WordPress本体は無料で、テーマ(デザインテンプレート)も無料のものが豊富にあります。

自由度が非常に高く、デザイン、機能、拡張性がほぼ無限です。数万種類のテーマ、6万種類以上のプラグイン(拡張機能)があり、ほぼどんなことでも実現できます。

SEOに強いです。Googleが推奨する構造になっており、適切に設定すれば検索上位表示されやすくなります。

情報が豊富で、使い方に困ったときも、ネット検索すればほとんどの問題が解決します。解説サイト、YouTube動画、書籍が豊富にあります。

制作会社の選択肢が多く、WordPressを扱える制作会社は非常に多いため、依頼先の選択肢が広がります。

WordPressのデメリット

セキュリティリスクがあります。利用者が多い分、ハッカーの標的になりやすく、適切な対策をしないと乗っ取られるリスクがあります。

定期的なメンテナンスが必要で、WordPress本体、テーマ、プラグインを定期的に更新する必要があります。放置すると脆弱性が生まれます。

初心者には難しい面があり、慣れるまでに時間がかかります。間違った操作でサイトが壊れることもあります。

プラグインの相性問題があります。複数のプラグインを入れると、互いに干渉して動作不良を起こすことがあります。

表示速度が遅くなりがちで、プラグインを多く入れると、ページの表示速度が低下します。

3.動物病院専用CMSの特徴

4.その他のCMS選択肢(Wix、Jimdo、STUDIO等)

動物病院に特化したCMSも存在します。

専用CMSの例

「Vet-CMS」(仮称)のような、動物病院専用に開発されたCMSがあります。実際には、多くの場合、医療機関向けCMSとして歯科・動物病院を含むものが提供されています。

専用CMSのメリット

動物病院に必要な機能が最初から揃っています。診療案内、料金表、オンライン予約、症例紹介など、動物病院に必要なページ構成がテンプレート化されています。

操作が簡単で、動物病院向けに最適化されているため、直感的に使えます。

セキュリティ対策が万全で、提供会社が責任を持ってセキュリティを管理し、定期的にアップデートしてくれます。

サポートが手厚く、困ったときに電話やメールでサポートを受けられます。

専用CMSのデメリット

費用が高い傾向にあります。初期費用10〜30万円、月額費用5,000〜20,000円が一般的です。

自由度が低く、用意されたテンプレート以外のデザインや機能を実現するのが難しいです。

他のシステムへの移行が困難です。専用CMSから別のCMSに移行しようとすると、一からホームページを作り直す必要があることが多いです。

提供会社への依存度が高く、会社がサービスを終了すると、ホームページが使えなくなるリスクがあります。

その他のCMS選択肢(Wix、Jimdo、STUDIO等)

クラウド型のホームページ作成サービスも選択肢です。

Wix

イスラエルの企業が提供する、世界的に人気のホームページ作成サービスです。

ドラッグ&ドロップで直感的にデザインでき、デザインテンプレートが豊富(800種類以上)です。月額費用は500〜2,500円程度と安価です。

ただし、日本語サポートが限定的で、カスタマイズの自由度はWordPressより低く、SEOもWordPressに比べるとやや弱いです。

Jimdo

ドイツ発のサービスで、日本ではKDDIが提携・サポートしています。

操作が簡単で初心者向け、日本語サポートが充実、月額費用は0〜2,600円程度です。

ただし、デザインの自由度は低く、ページ数が増えると管理が煩雑になります。

STUDIO

日本発のノーコードツールで、デザイン性の高いサイトが作れます。

デザインの自由度が高く、アニメーションなど動きのあるサイトが作りやすいです。月額費用は0〜4,980円程度です。

ただし、動物病院向けのテンプレートは少なく、ブログ機能は弱い傾向があります。

共通するメリット・デメリット

メリットとして、サーバーやドメインの管理が不要(すべて込み)、セキュリティ対策が自動、更新が簡単という点があります。

デメリットとして、月額費用が永続的にかかる、自由度がWordPressより低い、他のシステムへの移行が困難という点があります。

5.病院の規模・目的別の最適なCMS選択

病院の状況によって、最適なCMSは異なります。

小規模病院(獣医師1名)・予算重視

おすすめ:Jimdo、Wix、WordPress(安価なテンプレート)

理由:初期費用を抑えられ、自分で簡単に更新できます。月額費用も1,000円前後で済みます。

中規模病院(獣医師2〜3名)・バランス重視

おすすめ:WordPress

理由:自由度、拡張性、SEO効果のバランスが良く、長期的に使えます。制作会社に依頼する場合も、費用が比較的抑えられます。

大規模病院(獣医師4名以上)・機能重視

おすすめ:WordPress(カスタマイズ重視)または専用CMS

理由:高度な機能(オンライン予約、患者管理システム連携など)が必要な場合、しっかりと開発されたシステムが適しています。

更新を自分で行いたい場合

おすすめ:Jimdo、Wix、WordPress(使いやすいテーマ)

理由:直感的に操作でき、専門知識がなくても更新できます。

更新を制作会社に任せる場合

おすすめ:WordPress、専用CMS

理由:更新を自分で行わないなら、操作の簡単さより、機能性と拡張性を優先できます。

SEOを最重視する場合

おすすめ:WordPress

理由:SEOプラグイン(Yoast SEO、All in One SEO Packなど)が充実しており、細かい設定が可能です。

 

6.セキュリティ面での比較

WordPressのセキュリティ

リスク:利用者が多いため、ハッカーの標的になりやすい。プラグインの脆弱性を突かれることがあります。

対策:定期的なアップデート、セキュリティプラグイン(Wordfence、iThemes Securityなど)の導入、強固なパスワード設定、不要なプラグインの削除が必要です。

適切に管理すれば、十分に安全に運用できます。

専用CMSのセキュリティ

提供会社が一括管理しているため、個別の病院が対策をする必要がありません。自動的にアップデートされ、常に最新の状態が保たれます。

セキュリティ面では最も安心です。

クラウド型CMS(Wix、Jimdo等)のセキュリティ

提供会社が管理しており、自動的にセキュリティ対策が施されます。ユーザー側で特別な対策は不要です。

WordPressより安全性は高いと言えます。

7.運用・更新のしやすさ比較

更新頻度が高い場合(週1回以上)

おすすめ順:Jimdo、Wix > WordPress(使いやすいテーマ) > 専用CMS

頻繁に更新するなら、操作の簡単さが最優先です。

更新頻度が低い場合(月1回以下)

おすすめ順:専用CMS、WordPress(制作会社に依頼) > Jimdo、Wix

たまにしか更新しないなら、操作の簡単さより、機能性やデザイン性を優先できます。

スタッフが更新する場合

スタッフのITリテラシーが高い:WordPress、STUDIO

ITリテラシーが普通:Jimdo、Wix

ITリテラシーが低い:専用CMS(サポート付き)

8.費用面での比較

初期費用

Jimdo、Wix、STUDIO:0〜5万円(テンプレート使用、自作の場合)

WordPress(テンプレート使用):10〜30万円(制作会社に依頼)

WordPress(フルカスタマイズ):30〜100万円(制作会社に依頼)

専用CMS:10〜30万円(初期費用)

月額費用

Jimdo、Wix、STUDIO:500〜3,000円

WordPress:1,000〜3,000円(サーバー・ドメイン費用のみ)

専用CMS:5,000〜20,000円

5年間の総費用(試算)

Jimdo(月1,000円):初期2万円+月額6万円=8万円

WordPress(制作費20万円、月額2,000円):初期20万円+月額12万円=32万円

専用CMS(初期20万円、月額10,000円):初期20万円+月額60万円=80万円

長期的に見ると、WordPressが費用対効果に優れています。

 

9.将来的な拡張性の比較

WordPressの拡張性

ほぼ無限です。オンライン予約、患者管理システム連携、会員制ページ、多言語対応、ECサイト機能など、ほぼどんな機能でも追加できます。

将来的にビジネスが拡大しても、システムを変えずに対応できます。

専用CMSの拡張性

用意されている範囲内では拡張できますが、範囲外の機能は追加が困難です。

例えば、「ペット用品のオンライン販売を始めたい」といった要望には対応できないことが多いです。

クラウド型CMS(Wix、Jimdo等)の拡張性

中程度です。基本的な機能は追加できますが、複雑な機能は難しいです。

将来的に本格的なシステムが必要になった場合、別のCMSへの移行が必要になることがあります。

10.結論|動物病院に最適なCMSは

結論として、ほとんどの動物病院にとって、WordPressが最適な選択です。

WordPressを推奨する理由

初期費用は専用CMSと同程度ですが、月額費用が圧倒的に安く、長期的なコストパフォーマンスに優れています。

自由度が高く、どんなデザイン・機能も実現できます。将来的な拡張も容易です。

SEOに強く、検索上位表示されやすいです。集患効果が高まります。

制作会社の選択肢が多く、予算や要望に応じて選べます。

情報が豊富で、困ったときに自分で調べて解決できることが多いです。

ただし、以下の場合は別の選択肢も検討

とにかく初期費用を抑えたい(5万円以下):Jimdo、Wix

ITが苦手で、サポートが欲しい:専用CMS

自分で頻繁に更新したい、かつITが得意でない:Jimdo、Wix

WordPress選択時の注意点

信頼できる制作会社に依頼することが重要です。安いだけの制作会社は、セキュリティ対策が不十分なこともあります。

定期的なメンテナンス(月1回程度のアップデート確認)を怠らないことも大切です。

セキュリティプラグインを必ず導入し、バックアップを定期的に取ることも必須です。

まとめ

動物病院のホームページには、WordPress、専用CMS、クラウド型CMS(Wix、Jimdoなど)という選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、長期的な費用対効果、拡張性、SEO効果を総合的に考えると、WordPressが最も優れた選択です。

ただし、病院の規模、予算、ITスキル、更新頻度によっては、別の選択肢も検討する価値があります。自院の状況を整理し、最適なCMSを選びましょう。

最も重要なのは、CMSの選択ではなく、そのCMSを使って「どんな情報を発信するか」「どう患者さんに価値を提供するか」です。適切なCMSを選び、継続的に運用することで、集患効果が最大化されます。

専門家のサポートで最適なCMS選択を

CMS選択は、今後の運用に大きく影響する重要な決定です。自分だけで判断するのが難しい場合は、専門家に相談することをおすすめします。

株式会社リバティーフェローシップ(動物病院経営ラボ)では、動物病院専門のホームページ制作サービスを提供しています。全国300以上の医療機関での実績をもとに、貴院に最適なCMSをご提案します。

病院の規模・予算・目的に応じたCMS選定アドバイス、WordPress制作(テンプレート〜フルカスタマイズまで対応)、セキュリティ対策の完全実施、運用サポート(更新代行、メンテナンス)、他CMSからWordPressへの移行支援まで、トータルでお手伝いいたします。

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そんなお悩みをお持ちの動物病院経営者の方は、ぜひ一度ご相談ください。無料相談も承っております。

お問い合わせはこちら 株式会社リバティーフェローシップ(動物病院経営ラボ) ホームページ:https://tahlab.net/ お問い合わせフォーム:https://tahlab.net/contact/

最適なCMS選択で、長期的に成功するホームページを構築します。

【筆者紹介】 株式会社リバティーフェローシップ(動物病院経営ラボ) 代表:小澤直樹 動物病院・歯科医院専門のホームページ制作・経営コンサルティング会社。全国300以上の医療機関の集患支援実績を持ち、WordPress制作から専用CMSまで、幅広い選択肢から最適なソリューションを提供しています。