「トリミングとペットホテルも併設しているが、ホームページでどう見せればいいか分からない」「診療とトリミングで、ターゲットが違うため情報が混在している」「複数のサービスを持っているメリットを活かせていない」
動物病院にトリミングやペットホテルを併設している場合、これらのサービスを効果的にアピールすることで、単独の病院より大きな集客効果が期待できます。しかし、多くの病院がホームページで複合サービスを適切に見せられていません。
本記事では、トリミング・ペットホテル併設動物病院のWeb戦略を、ターゲット別の導線設計、サービス間の相乗効果の最大化、そして効果的な情報発信方法まで詳しく解説します。
目次
- 複合サービス病院の強みと集客ポテンシャル
- ターゲット別に異なるニーズを理解する
- ホームページの全体構造設計
- トップページでの見せ方|3つのサービスを明確に区別
- 診療ページの設計
- トリミングページの設計
- ペットホテルページの設計
- サービス間の導線とクロスセル戦略
- 予約システムの最適化
- 実際の成功事例
1.複合サービス病院の強みと集客ポテンシャル
ワンストップサービスの価値
飼い主さんにとって、診療、トリミング、ペットホテルをすべて一つの場所で済ませられることは大きな利便性です。
「いつも診てもらっている先生がいる病院にペットを預ける」という安心感は、他のペットホテルにはない強みです。
医療とケアの融合
トリミング中に皮膚病や外耳炎などの異常を発見できる、ペットホテル預かり中に体調不良があってもすぐに対応できる、高齢犬や持病のあるペットも安心して預けられるといった、医療併設ならではの価値があります。
顧客生涯価値の最大化
一人の飼い主さんが、診療、トリミング、ペットホテルの複数のサービスを利用することで、顧客単価と来院頻度が大幅に向上します。
診療のみの病院と比較して、年間売上が2〜3倍になることも珍しくありません。
競合との差別化
純粋なトリミングサロンやペットホテルとの差別化要因は「医療的な安心感」です。
純粋な動物病院との差別化要因は「トータルケアの利便性」です。
この両方の強みを、ホームページで明確に打ち出すことが重要です。
2.ターゲット別に異なるニーズを理解する
3つのサービスでは、ターゲットとニーズが異なります。
診療を求める人
ニーズ:病気の治療、健康診断、予防医療
検索キーワード:「〇〇市 動物病院」「犬 下痢 病院」「ワクチン 動物病院」
来院頻度:病気のときのみ、またはワクチン・健診で年1〜2回
重視する情報:診療時間、獣医師の経歴、設備、治療実績、料金
トリミングを求める人
ニーズ:定期的な美容ケア、清潔維持
検索キーワード:「〇〇市 トリミング」「犬 トリミング 安い」「トイプードル カット」
来院頻度:月1回または2ヶ月に1回
重視する情報:料金、トリマーの技術、カットスタイル例、所要時間、予約の取りやすさ
ペットホテルを求める人
ニーズ:旅行・出張時の預かり、安全・安心な環境
検索キーワード:「〇〇市 ペットホテル」「犬 ペットホテル 評判」「ペットホテル 病院併設」
来院頻度:不定期(年1〜5回程度)
重視する情報:料金、預かり時間、ケージの広さ、散歩の有無、医療対応可否、カメラ監視
共通するニーズ
どのターゲットも、清潔さ、スタッフの対応、口コミ評価、アクセスの良さを重視します。
3.ホームページの全体構造設計
複数のサービスを分かりやすく見せる構造が必要です。
トップページの構成
ファーストビューで3つのサービスを明示します。
「動物病院 × トリミング × ペットホテル ワンストップで安心」といったキャッチコピーで、複合サービスであることを一目で分かるようにします。
3つのサービスへのボタンを大きく配置し、訪問者が目的のサービスにすぐアクセスできるようにします。
メニュー構成
グローバルメニュー(すべてのページに表示されるメニュー)に、「診療案内」「トリミング」「ペットホテル」を独立した項目として配置します。
階層が深くならないよう、各サービスは1クリックでアクセスできるようにします。
サービス専用ランディングページ
診療、トリミング、ペットホテルそれぞれに、専用のランディングページを作成します。
各ページは、そのサービスに特化した情報で構成し、他のサービスの情報は最小限にとどめます。
4.トップページでの見せ方|3つのサービスを明確に区別
ファーストビューのデザイン
メインビジュアルに、診察中の様子、トリミング中の様子、ペットホテルの様子を組み合わせた画像やスライダーを配置します。
「診療もトリミングもペットホテルも、すべてお任せください」というメッセージを添えます。
3つのエリアに分割
トップページのメインエリアを、診療エリア、トリミングエリア、ペットホテルエリアの3つに分割します。
それぞれのエリアに、サービスの特徴、料金の目安、詳細ページへのリンクを配置します。
視覚的に色で区別することも効果的です。診療は青系、トリミングはピンク系、ペットホテルは緑系といった形です。
複合サービスの強みを強調
「医療とケアのワンストップサービス」「病院併設だから安心」「トリミング中の健康チェックも可能」といった、複合サービスならではの強みを明示します。
5.診療ページの設計

診療案内の基本構成
一般診療、予防医療、専門診療、診療時間・アクセス、料金表、獣医師・スタッフ紹介、設備紹介を掲載します。
医療的安心感のアピール
「トリミング中に皮膚病を発見した場合、すぐに獣医師が診察します」「ペットホテル預かり中も、獣医師が健康状態をチェックします」といった、他のサービスとの連携をアピールします。
トリミング・ペットホテル利用者への導線
診療ページの最後に、「定期的なトリミングで皮膚・被毛の健康を保ちましょう」「旅行時は当院のペットホテルをご利用ください」といった形で、他のサービスへの導線を設けます。
6.トリミングページの設計

トリミングページの基本構成
トリミングの流れ、料金表(犬種別)、カットスタイル例(写真ギャラリー)、使用シャンプー・設備、トリマー紹介、予約方法を掲載します。
医療併設の強みを強調
「皮膚病や外耳炎など、異常があればすぐに獣医師が対応」「高齢犬や心臓病のあるペットも、獣医師の監督下で安全にトリミング」「薬用シャンプーによる治療的トリミングも可能」といった、病院併設ならではの価値を明示します。
カットスタイルギャラリー
トイプードル、シーズー、ヨークシャーテリアなど、人気犬種のカットスタイル例を、ビフォーアフターの写真で豊富に掲載します。
飼い主さんが「こんなスタイルにしたい」とイメージできるよう、多様なスタイルを見せます。
料金の明確化
犬種別、サイズ別の料金表を明示します。
シャンプーコース、シャンプー+カットコース、部分カット、オプション(爪切り、耳掃除、肛門腺絞りなど)の料金を分かりやすく掲載します。
トリミングからの診療・ペットホテルへの導線
「トリミングと同日に健康診断も受けられます」「トリミング後、そのままペットホテルにお預けいただけます」といった導線を設けます。
7.ペットホテルページの設計

ペットホテルページの基本構成
預かり時間・料金、ケージのサイズと環境、散歩・遊びの時間、食事の対応、お預かりの流れ、持ち物リスト、予約方法を掲載します。
医療併設の安心感を最大化
「24時間獣医師が待機。体調不良時も即座に対応」「持病のあるペット、高齢ペットも安心してお預けいただけます」「預かり中の投薬も対応可能」といった、病院併設の圧倒的な安心感をアピールします。
ケージ・施設の写真
ケージの広さ、清潔さが分かる写真を豊富に掲載します。
犬用ケージ(小型犬用、中型犬用、大型犬用)、猫用ケージ、個室タイプなど、すべてのタイプを見せます。
カメラ監視システム
カメラでペットの様子を確認できるシステムがあれば、大きなアピールポイントです。
「スマートフォンから24時間、ペットの様子を確認できます」といった機能は、他のペットホテルとの大きな差別化要因です。
料金の明確化
1泊2日、2泊3日といった基本料金、延長料金、散歩オプション、トリミングセット料金(預かり+トリミング)などを明示します。
ペットホテルからの診療・トリミングへの導線
「お預かり前に健康診断を受けることをおすすめします」「お預かり期間中にトリミングも可能です」といった導線を設けます。
8.サービス間の導線とクロスセル戦略
複数のサービスを組み合わせて利用してもらうことが、売上最大化の鍵です。
パッケージプランの提案
「診療+トリミングセット」(健康診断とトリミングを同日に、セット料金で)、「ペットホテル+トリミングセット」(預かり期間中にトリミング、帰る時は綺麗な状態で)、「予防医療+トリミング年間パスポート」(ワクチン+年4回トリミング、セット料金で)といったパッケージを提案します。
診療患者へのトリミング・ペットホテル訴求
診察後に、受付で「定期的なトリミングはされていますか?当院でも承っております」と声をかけます。
診察券の裏面や、待合室のポスターで、トリミング・ペットホテルの情報を掲載します。
トリミング利用者への診療訴求
トリミング中に皮膚の異常を発見した場合、「獣医師の診察を受けられますか?」と提案します。
トリミングの待ち時間に、「最後に健康診断を受けたのはいつですか?」と健診を勧めます。
ペットホテル利用者への診療・トリミング訴求
預かり前に「健康診断を受けてからお預かりすると、より安心です」と提案します。
預かり中に「トリミングもいかがですか?お迎えの時、綺麗な状態でお返しできます」と提案します。
ホームページでのクロスセル
各サービスページの最後に、「こちらのサービスもおすすめ」として、関連サービスへのリンクを配置します。
診療ページ→「定期的なトリミングで皮膚の健康を」「旅行時は当院のペットホテルへ」
トリミングページ→「トリミングと同日に健康診断も」「トリミング後、ペットホテルにお預けも可能」
ペットホテルページ→「預かり前の健康診断で安心」「預かり中のトリミングで綺麗に」
9.予約システムの最適化

複数のサービスに対応した予約システムが必要です。
サービス別予約フォーム
診療予約、トリミング予約、ペットホテル予約で、それぞれ専用のフォームを用意します。
必要な情報がサービスごとに異なるためです。
診療予約:症状、希望日時
トリミング予約:犬種、希望カットスタイル、希望日時
ペットホテル予約:預かり期間、食事持参の可否、持病の有無
複合予約への対応
「トリミング+健康診断」「ペットホテル+トリミング」など、複数のサービスを同時に予約できる仕組みも提供します。
予約フォームに「他のサービスも同時に予約しますか?」というチェックボックスを設けます。
オンライン予約の推奨
24時間予約可能なオンライン予約システムを導入し、電話対応の負担を軽減します。
特にトリミングとペットホテルは、診療時間外に予約したい人も多いため、オンライン予約が有効です。
10.実際の成功事例
複合サービスのWeb戦略で成功した動物病院の事例を紹介します。
事例1:千葉県の病院「複合サービスパッケージ」
診療、トリミング、ペットホテルすべてを提供し、ホームページで複合サービスの強みを徹底的にアピールしました。
トップページで3つのサービスを明確に区別し、それぞれに専用ランディングページを作成。「診療+トリミングセット」「ペットホテル+トリミングセット」といったパッケージプランを大きく打ち出しました。
結果、単独サービス利用者の60%が、複数サービスを利用するようになりました。顧客単価は従来の2.3倍に増加し、年間売上は4,000万円増加しました。
事例2:神奈川県の病院「医療的安心感の訴求」
ペットホテルで「獣医師常駐」「24時間医療対応」を強調し、高齢犬や持病のあるペットの預かりに特化しました。
ホームページで「他のペットホテルで断られたペットも、当院なら安心してお預けいただけます」というメッセージを発信。預かり中の投薬、注射、点滴も対応可能と明記しました。
結果、ペットホテルの予約が2倍に増加。しかも預かり単価が通常のペットホテルの1.5〜2倍になり、収益性が大幅に向上しました。
事例3:埼玉県の病院「トリミングからの診療誘導」
トリミングページを充実させ、SEO対策で「〇〇市 トリミング」で1位を獲得しました。
トリミング利用者に、「初回トリミング時、無料で健康チェック」というキャンペーンを実施。トリミング中に皮膚病や歯周病などを発見し、診療につなげる仕組みを作りました。
結果、トリミング利用者の40%が、診療患者にもなりました。トリミングがきっかけで、かかりつけ医として選ばれるケースが増加し、診療の新規患者が月20件以上増えました。
まとめ
トリミング・ペットホテル併設動物病院は、ワンストップサービスという大きな強みを持っています。しかし、この強みを活かすには、ホームページで3つのサービスを分かりやすく見せ、それぞれのターゲットに適切な情報を提供し、サービス間の導線を設計することが重要です。
成功のポイントは、トップページで3つのサービスを明確に区別すること、各サービスに専用ランディングページを作成すること、医療併設の安心感を徹底的にアピールすること、パッケージプランでクロスセルを促進すること、そして予約システムを最適化することです。
複合サービスという強みを、戦略的にWeb上で見せることで、単独サービスの病院にはない集客力と収益性を実現できます。
専門家のサポートで複合サービスの強みを最大化
複合サービス病院のホームページは、情報量が多く、ターゲットも複数あるため、構造設計が複雑です。適切な設計とコンテンツ作成には、専門的なノウハウが必要です。
株式会社リバティーフェローシップ(動物病院経営ラボ)では、複合サービス動物病院専門のホームページ制作サービスを提供しています。全国300以上の医療機関での実績をもとに、貴院の複合サービスの強みを最大化します。
3つのサービスを効果的に見せる全体構造設計、診療・トリミング・ペットホテル各ページの作成、クロスセル導線の設計、パッケージプランの企画、SEO対策(各サービスのキーワード最適化)、予約システムの導入・最適化まで、トータルでお手伝いいたします。
「複合サービスの強みを活かしたホームページにしたい」「トリミング・ペットホテルの集客を強化したい」「サービス間の相乗効果を最大化したい」
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複合サービスの戦略的なWeb設計で、顧客単価と来院頻度を最大化します。
【筆者紹介】 株式会社リバティーフェローシップ(動物病院経営ラボ) 代表:小澤直樹 動物病院・歯科医院専門のホームページ制作・経営コンサルティング会社。全国300以上の医療機関の集患支援実績を持ち、複合サービス病院のWeb戦略を含む総合的なマーケティング支援を提供しています。
