「犬も猫もウサギも診ていますが、ホームページでどう表現すればいいか分からない」「犬の写真ばかりで、猫の飼い主さんに響いていない気がする」
動物病院のホームページは、複数の動物種を診療する場合、どの動物の飼い主さんにも響くデザインが求められます。しかし、犬派・猫派・エキゾチックアニマル派では、好むビジュアルや雰囲気が大きく異なります。
ターゲットに合わせたビジュアル戦略を取ることで、それぞれの飼い主さんに「ここは自分のペットのための病院だ」と感じてもらえます。
本記事では、動物種別に最適化されたサイトデザインの作り方と、それぞれの飼い主さんに響くビジュアル戦略を解説します。
目次
- なぜ動物種別のデザイン最適化が必要なのか
- 犬派・猫派・エキゾチック派の心理的特性の違い
- 犬派に響くデザイン戦略
- 猫派に響くデザイン戦略
- エキゾチックアニマル派に響くデザイン戦略
- 複数動物種を扱う病院のサイト構成
- トップページのバランスの取り方
- 動物種別ランディングページの作成
- 写真選びで失敗しないポイント
- まとめ
なぜ動物種別のデザイン最適化が必要なのか

飼い主のアイデンティティと深く結びついている
「犬派」「猫派」というのは、単なるペットの種類の違いではありません。飼い主さんのライフスタイル、価値観、性格と深く結びついたアイデンティティです。
犬派の人は、アクティブで社交的な傾向があり、散歩やドッグランでのコミュニティを大切にします。猫派の人は、静かで落ち着いた環境を好み、ペットとの一対一の関係を重視します。
このような心理的特性の違いを理解せずに、画一的なデザインを採用すると、一部の飼い主さんには響かないサイトになってしまいます。
検索行動も異なる
犬の飼い主さんは「犬 動物病院 〇〇市」と検索しますが、猫の飼い主さんは「猫 動物病院 〇〇市」と検索します。
検索結果に表示されたページを開いたとき、犬の写真しかなければ猫の飼い主さんは「ここは犬がメインなのかな」と感じ、離脱する可能性があります。
専門性のアピールにつながる
「犬も猫もウサギも診ます」という病院より、「犬の診療に特化」「猫専門」「エキゾチックアニマルも対応」と明確に打ち出している病院の方が、専門性を感じられます。
実際にはすべての動物を診ていても、ビジュアル戦略で動物種ごとのメッセージを伝えることで、それぞれの飼い主さんに「自分のペットのための病院」と認識してもらえます。
犬派・猫派・エキゾチック派の心理的特性の違い
効果的なビジュアル戦略を立てるには、それぞれの飼い主さんの特性を理解することが重要です。
犬派の特性
犬派の飼い主さんは、一般的にアクティブで外向的です。散歩、ドッグラン、しつけ教室など、ペットと一緒に外出する機会が多く、コミュニティとのつながりを大切にします。
犬の健康管理に積極的で、予防医療やトレーニングにも関心が高い傾向があります。動物病院には、専門的なアドバイスや最新の医療を求めます。
好むデザインは、明るく元気な雰囲気、アクティブな印象、温かみのある色使い(オレンジ、黄色、緑など)、犬と人が触れ合う写真です。
猫派の特性
猫派の飼い主さんは、静かで落ち着いた環境を好みます。猫は室内で飼うことが多く、飼い主さんも家で過ごす時間を大切にします。
猫の独立性を尊重し、過度な干渉を避ける傾向があります。動物病院には、ストレスの少ない診察、静かな環境、猫の気持ちを理解してくれることを求めます。
好むデザインは、落ち着いた雰囲気、洗練されたシンプルなデザイン、柔らかい色使い(パステルカラー、グレー、ベージュなど)、猫がリラックスしている写真です。
エキゾチックアニマル派の特性
ウサギ、ハムスター、フェレット、鳥類などを飼う飼い主さんは、個性的で情報収集に熱心です。エキゾチックアニマルを診られる病院が限られているため、専門性の高い病院を積極的に探します。
飼育方法や病気について、詳しい情報を求める傾向があります。動物病院には、エキゾチックアニマルの診療経験と専門知識を重視します。
好むデザインは、専門性が伝わる雰囲気、詳細な情報量、ナチュラルな色使い(茶色、緑、ベージュなど)、飼っている動物種の写真が豊富にあることです。
犬派に響くデザイン戦略

犬の飼い主さんに効果的にアピールするデザインの要素を紹介します。
カラースキームの選択
メインカラーは、明るく温かみのあるオレンジ、元気で健康的な印象の黄緑、信頼感のある青(やや明るめ)が効果的です。
アクセントカラーとして、活発さを表す黄色、親しみやすさの茶色を使います。
全体として、エネルギッシュで前向きな印象を与える配色にします。
写真の選び方
犬と飼い主さんが触れ合っている写真、犬が元気に走っている写真、しつけやトレーニングの様子、散歩やアウトドアのシーン、複数の犬が一緒にいる写真(社会性のアピール)が効果的です。
犬の表情は、笑顔、舌を出している、尻尾を振っているなど、ポジティブで元気な様子が伝わるものを選びます。
フォントの選択
やや丸みのある読みやすいゴシック体が適しています。親しみやすさと信頼感を両立させます。
見出しは太めのフォントで、はっきりとした印象を与えます。
レイアウト
情報量は多めでも問題ありません。犬派の飼い主さんは、しつけ情報、健康管理、予防医療など、積極的に情報を収集します。
ブログやコラムを充実させ、「役立つ情報が多い病院」という印象を与えます。
メッセージの tone
「一緒に健康を守りましょう!」「元気いっぱいの〇〇ちゃんを応援します」といった、前向きで積極的なメッセージが響きます。
コミュニティ感を出すため、「飼い主さん同士の交流イベント」「パピーパーティー」といった情報も効果的です。
猫派に響くデザイン戦略

猫の飼い主さんには、犬派とは異なるアプローチが必要です。
カラースキームの選択
メインカラーは、落ち着いた雰囲気のグレー、優しい印象のベージュ、洗練されたネイビーが効果的です。
アクセントカラーとして、柔らかさを表すパステルピンク、自然な印象の淡い緑を使います。
全体として、静かで穏やかな印象を与える配色にします。犬派のデザインより彩度を抑え、落ち着いたトーンにすることがポイントです。
写真の選び方
猫がリラックスしている写真、猫が静かに座っている、寝ている、窓辺でくつろいでいる様子、飼い主さんに抱かれて安心している表情、一匹の猫のクローズアップ(個の尊重)が効果的です。
複数の猫が騒がしくしている写真よりも、一匹一匹の個性が伝わる写真を選びます。
猫の表情は、穏やか、リラックス、満足そうな様子を重視します。
フォントの選択
細めで洗練された印象のゴシック体、または上品な明朝体が適しています。
見出しも太すぎず、エレガントな印象を保ちます。
レイアウト
余白を多めに取り、ゆったりとした印象を与えます。情報を詰め込みすぎず、シンプルで見やすいレイアウトにします。
一つ一つの要素に十分なスペースを与え、視覚的なストレスを減らします。
メッセージの tone
「猫ちゃんのペースを大切にします」「ストレスの少ない診察を心がけています」といった、猫の気持ちに寄り添うメッセージが響きます。
「猫にやさしい病院」「猫専用待合室あり」「犬と別の診察室」といった、猫への配慮を強調します。
エキゾチックアニマル派に響くデザイン戦略

エキゾチックアニマルの飼い主さんには、専門性と情報の充実度が重要です。
カラースキームの選択
メインカラーは、自然で優しい印象の茶色、安心感のあるベージュ、ナチュラルな緑が効果的です。
アクセントカラーとして、温かみのあるオレンジ、落ち着いた青を使います。
全体として、自然で安心できる雰囲気を演出します。
写真の選び方
多様な動物種の写真を掲載します。ウサギ、ハムスター、フェレット、鳥類、爬虫類など、対応できる動物すべての写真があると、「うちの子も診てもらえる」と安心できます。
飼育環境や自然な姿の写真も効果的です。ケージや巣箱でリラックスしている様子など。
診察風景の写真で、「エキゾチックアニマルの診療に慣れている」ことをアピールします。
フォントの選択
読みやすく、信頼感のあるゴシック体が適しています。
専門的な情報が多いため、本文のフォントサイズはやや大きめ(16px以上)にし、読みやすさを重視します。
レイアウト
情報量は多めで問題ありません。エキゾチックアニマルの飼い主さんは、詳しい情報を求めています。
動物種別のページを充実させ、「ウサギの診療について」「フェレットの予防医療」といった詳細な情報を提供します。
FAQ(よくある質問)を充実させ、飼育相談にも対応できることを示します。
メッセージの tone
「エキゾチックアニマルの診療経験豊富」「専門的な知識で対応します」といった、専門性を強調するメッセージが響きます。
「犬猫以外も安心してお任せください」「希少動物の診療実績あり」といった、他院との差別化も重要です。
複数動物種を扱う病院のサイト構成
すべての動物種に対応している病院の場合、どのように構成すれば良いでしょうか。
トップページは全動物種をバランス良く
トップページには、犬、猫、エキゾチックアニマルすべての写真を配置します。
「犬・猫・ウサギ・小動物の診療に対応」と明記し、どの動物の飼い主さんも「うちの子も診てもらえる」と分かるようにします。
スライダーやカルーセルを使って、複数の動物種の写真を順番に表示する方法も効果的です。
動物種別の導線を明確に
トップページから、「犬の飼い主さんはこちら」「猫の飼い主さんはこちら」「エキゾチックアニマルの飼い主さんはこちら」と、明確に分岐させます。
アイコンやボタンで視覚的に分かりやすくします。
動物種別ランディングページを作成
犬専用、猫専用、エキゾチック専用のランディングページを作り、それぞれに最適化されたデザインと情報を提供します。
詳細は次のセクションで解説します。
トップページのバランスの取り方
すべての動物種に対応しつつ、どの飼い主さんにも響くトップページの作り方を紹介します。
ファーストビューの構成
メインビジュアルには、犬と猫が一緒に写っている写真、または犬・猫・ウサギなど複数種が写っている写真を使います。
キャッチコピーは「犬・猫・小動物の総合診療」「すべてのペットの健康を守ります」といった、包括的なメッセージにします。
3つのエリアに分割
トップページの主要エリアを、犬エリア、猫エリア、エキゾチックアニマルエリアの3つに分割します。
それぞれのエリアには、該当する動物の写真、簡単な説明、専用ページへのリンクを配置します。
視覚的に3つのブロックが均等に配置されていることで、「どの動物も平等に大切にしている」という印象を与えられます。
カラーで区別する
犬エリアは温かいオレンジ系、猫エリアは落ち着いたグレー系、エキゾチックエリアはナチュラルな茶色系といった形で、色で視覚的に区別します。
ただし、全体のトーンは統一し、バラバラな印象にならないよう注意します。
動物種別ランディングページの作成

トップページから誘導する、動物種別の専用ページを作成します。
犬専用ページ
URL例:https://example.com/dog/
このページ全体を、犬派に響くデザイン(明るい色、元気な写真、充実した情報)で構成します。
コンテンツとして、犬の一般診療、予防医療(ワクチン、フィラリア)、しつけ相談、犬種別の注意事項、よくある犬の病気と治療法、犬の健康コラムを掲載します。
猫専用ページ
URL例:https://example.com/cat/
このページ全体を、猫派に響くデザイン(落ち着いた色、リラックスした写真、シンプルなレイアウト)で構成します。
コンテンツとして、猫の一般診療、猫専用待合室・診察室、ストレスの少ない診察方法、猫特有の病気(腎不全、甲状腺機能亢進症など)、猫の健康コラムを掲載します。
エキゾチックアニマル専用ページ
URL例:https://example.com/exotic/
このページ全体を、エキゾチック派に響くデザイン(ナチュラルな色、専門性の高い情報)で構成します。
コンテンツとして、対応動物一覧(ウサギ、ハムスター、フェレット、鳥類、爬虫類など)、動物種別の診療内容、飼育相談、エキゾチック特有の病気、診療実績・症例紹介を掲載します。
写真選びで失敗しないポイント
動物種別のデザイン最適化において、写真選びは最も重要な要素です。
避けるべき写真
犬の写真ばかりで猫やエキゾチックが少ない、または逆のケースは避けます。バランスが重要です。
暗い写真、ピンボケの写真、古い写真も避けましょう。
動物が怯えている、ストレスを感じている表情の写真は使わないようにします。
理想的な写真
明るく鮮明な写真を選びます。自然光が入った環境で撮影された写真が理想的です。
動物がリラックスしている、または元気な表情の写真を使います。
飼い主さんやスタッフとの触れ合いが写っている写真は、温かみを伝えられます。
多様な品種・種類の写真を用意し、「うちの子もここにいる」と感じてもらえるようにします。
プロのカメラマンへの依頼
動物の写真撮影に慣れたプロのカメラマンに依頼すると、素人では撮れない表情や瞬間を捉えてもらえます。
費用は5〜10万円程度ですが、ホームページの印象を大きく左右するため、投資する価値があります。
よくある失敗パターンと改善策

動物種別デザインでよくある失敗と、その改善策を紹介します。
失敗1:一つの動物種に偏りすぎる
院長が犬好きで、ホームページが犬の写真ばかりになっているケースがあります。これでは猫やエキゾチックの飼い主さんが離脱します。
改善策として、意識的にバランスを取り、すべての動物種の写真を同じくらいの割合で掲載します。
失敗2:デザインが統一されていない
犬ページは明るいオレンジ、猫ページは紺色、エキゾチックページは緑、とバラバラすぎると、サイト全体の統一感が失われます。
改善策として、ベースカラーは統一し、アクセントカラーで動物種を区別する程度にとどめます。
失敗3:情報量が動物種で偏っている
犬のページは充実しているのに、エキゾチックのページは「対応しています」の一言だけ、というケースがあります。
改善策として、どの動物種のページも同じレベルの情報量を提供し、公平性を保ちます。
まとめ
動物種別にサイトデザインを最適化することで、それぞれの飼い主さんに「この病院は自分のペットのための病院だ」と感じてもらえます。犬派・猫派・エキゾチック派では、好むビジュアルや情報が異なるため、それぞれに響くデザイン戦略が必要です。
成功のポイントは、各動物派の心理的特性を理解すること、動物種別に最適化されたページを作成すること、トップページですべての動物種をバランス良く見せること、写真選びに十分なこだわりを持つこと、そして全体の統一感を保つことです。
まずは自院のホームページを見直し、どの動物の写真が多いか、バランスが取れているかをチェックしてみましょう。小さな調整が、大きな集患効果につながります。
専門家のサポートで効果的なビジュアル戦略を
動物種別のデザイン最適化は、色彩心理学、ターゲット分析、ユーザー体験設計など、専門的な知識が必要です。自分で調整しても思うような効果が出ない、バランスの取り方が分からない、といった悩みを抱えている方も多いでしょう。
株式会社リバティーフェローシップ(動物病院経営ラボ)では、動物病院専門のサイトデザイン最適化サービスを提供しています。全国300以上の医療機関での実績をもとに、貴院の診療動物に合わせた最適なビジュアル戦略をご提案します。
動物種別のターゲット分析、各動物派に響くデザインの提案、動物種別ランディングページの作成、プロカメラマンによる動物撮影の手配、全体の統一感を保ちながらの最適化まで、トータルでお手伝いいたします。
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お問い合わせはこちら株式会社リバティーフェローシップ(動物病院経営ラボ) ホームページ:https://tahlab.net/ お問い合わせフォーム:https://tahlab.net/contact/
動物種別に最適化されたデザインで、すべての飼い主さんに響くホームページを実現します。
【筆者紹介】株式会社リバティーフェローシップ(動物病院経営ラボ)代表:小澤直樹動物病院・歯科医院専門のホームページ制作・経営コンサルティング会社。全国300以上の医療機関の集患支援実績を持ち、ターゲット別のデザイン最適化を含む総合的なWeb戦略をサポートしています。
