ホームページのSEO対策で、多くの動物病院が見落としているのが「内部リンク戦略」です。
外部サイトからのリンク(被リンク)を増やすことばかりに注力して、ホームページ内のページ同士のつながり(内部リンク)を整理していないケースが非常に多いのです。
しかし、実は内部リンク戦略は、あなたのホームページ内で完結し、今すぐに実施できるSEO対策なのです。適切な内部リンク戦略により、Googleはサイト全体の構造を理解しやすくなり、結果として検索順位が向上するのです。
本記事では、内部リンク戦略の基本から、実装方法、そしてブログ記事間のつながりを最大化する方法まで、詳しく解説します。
目次
- 内部リンクとは何か
- 内部リンクがSEO効果を生む理由
- 内部リンクの3つのタイプ
- ブログ記事間の効果的なつながり方
- アンカーテキストの最適化
- 内部リンク配置の戦略
- よくある失敗と改善方法
- 実例:内部リンク改善による順位向上
- まとめ
1.内部リンクとは何か

内部リンクとは、あなたのホームページ内の、あるページから別のページへのリンクを指します。
例えば、ブログ記事「犬の皮膚病について」の中に、「当院の皮膚科治療について」というページへのリンクを配置することが、内部リンクです。
一方、外部サイトからあなたのホームページへのリンクが「被リンク」です。
内部リンクと被リンクの役割の違い
| 指標 | 内部リンク | 被リンク |
| 管理難易度 | 簡単(自分で配置可能) | 難しい(他サイトに依存) |
| 実施速度 | 今すぐ可能 | 数週間~数ヶ月 |
| SEO効果 | 中程度~高い | 高い |
| 優先度 | 高い(基本) | 高い(応用) |
つまり、内部リンクは「基本的なSEO対策」であり、今すぐに実施すべき対策なのです。
2.内部リンクがSEO効果を生む理由

理由1:Googleがサイト構造を理解しやすくなる
Googleは、ホームページのクローラー(巡回ロボット)を送り、ページ間のリンク構造を分析することで、「このサイトはどのような構造か」を理解します。
適切な内部リンクが張られていると、クローラーはサイト全体を効率的に巡回でき、すべてのページをインデックス(検索対象)に登録しやすくなるのです。
逆に、内部リンクが不十分なホームページでは、クローラーが一部のページを見落とし、検索対象から外れる可能性があります。
理由2:関連ページへのリンクにより、テーマの関連性が強化される
ブログ記事「犬のアレルギー症状」から、関連ページ「アレルギーの治療方法」「スタッフ紹介」へのリンクが張られていると、Googleは「これらのページは関連性が高い」と判断し、検索順位を向上させるのです。
特に「シロサム構造」という概念があり、関連ページが内部リンクでつながっていると、Googleはそのテーマの「専門性が高い」と判断するのです。
理由3:ユーザーの行動パターンが改善される
内部リンクにより、ユーザーは関連ページを容易に発見でき、ホームページ内での滞在時間が増加します。
滞在時間が長いサイトは、Googleに「ユーザーが満足しているサイト」と判断され、検索順位が向上する傾向があります。
3.内部リンクの3つのタイプ

内部リンクは、大きく3つのタイプに分類されます。
| タイプ | 説明 | 例 | SEO効果 |
| ナビゲーション型 | サイト全体の基本的なメニューリンク | トップ→診療科目→予約 | 中程度 |
| 関連記事型 | 関連するコンテンツ同士をつなぐ | ブログ記事間のリンク | 高い |
| フッター型 | ページ下部に配置されたリンク | 「ホームに戻る」「プライバシーポリシー」 | 低い |
このうち、SEO効果が最も高いのが「関連記事型」です。つまり、ブログ記事同士を関連性に基づいてつなぐことが、最も重要なのです。
4.ブログ記事間の効果的なつながり方

「テーマのクラスター化」による戦略的な内部リンク
内部リンク戦略で最も重要な概念が「トピッククラスター」です。
1つの「ピラーコンテンツ」(親ページ)を中心に、複数の「クラスターコンテンツ」(子ページ)がそれを支える構造です。
例:皮膚病のトピッククラスター
【ピラーコンテンツ】
「犬の皮膚病について完全ガイド」
↓↓↓
【クラスターコンテンツ】
– 「犬のアレルギー性皮膚炎」
– 「犬の菌感染による皮膚病」
– 「犬の寄生虫による皮膚病」
– 「皮膚病の診断方法」
– 「皮膚病の治療方法」
このように、1つの大テーマの下に、複数の関連記事をツリー状につなぐことで、Googleはそのテーマの専門性が高いと判断するのです。
内部リンクの適切な配置
ブログ記事の中で、関連ページへのリンクをどこに配置するかが重要です。
効果的な配置場所
- 記事冒頭:「このテーマについては、こちらの記事もご参照ください」という形で、関連記事へのリンク
- 記事の適切な箇所:説明文の中で、関連キーワドが出現した際に、そのリンク先へのリンク
- 記事下部:「関連記事」セクションとして、3~5個の関連ページへのリンク
【ブログ記事の構成例】
[記事冒頭]
「犬のアレルギーについて、詳しくは→『犬のアレルギー性皮膚炎』参照」
[記事本文]
「…アレルギーの診断には、『皮膚病の診断方法』が参考になります…」
[記事下部・関連記事]
「関連記事:
– 犬のアレルギー性皮膚炎
– 皮膚病の治療方法
– スタッフ紹介(皮膚科専門医)
」
関連記事リンク数の最適な数
1記事あたり3~5個の関連記事へのリンクが、最適とされています。
多すぎるリンク(10個以上)は、Googleのスパム判定につながる可能性があります。
5.アンカーテキストの最適化
アンカーテキストとは、リンクとして表示される「クリック可能なテキスト」を指します。
効果的なアンカーテキストの作成
効果的な例
「犬のアレルギー性皮膚炎について詳しく見る」
→ キーワードを含んでおり、リンク先のコンテンツが推測できる
非効果的な例
「こちら」「詳しくはこちら」「ページ」
→ キーワードが含まれておらず、SEO効果が低い
アンカーテキストのバリエーション
同じページへのリンクを張る場合、アンカーテキストを複数パターン用意することが推奨されています。
同じ「皮膚科治療ページ」へのリンク:
– 「皮膚科治療について」
– 「当院の皮膚病対応」
– 「皮膚疾患の専門治療」
このようにバリエーションを持たせることで、Googleは「このページは複数のキーワードに関連している」と認識し、SEO効果が高まるのです。
6.内部リンク配置の戦略
重要ページへのリンク数を増やす
集患に最も直結するページ(予約ページ、診療科目ページ)には、より多くの内部リンクを張るべきです。
Googleは「多くの内部リンクが張られているページ=重要なページ」と判断し、検索順位を向上させるのです。
優先度別の内部リンク配置
| ページ | リンク優先度 | 配置数 |
| 予約ページ | 最高 | 20個以上 |
| 診療科目ページ | 高 | 10~15個 |
| 料金表 | 中 | 5~10個 |
| その他ページ | 低 | 1~3個 |
アンカーテキストにキーワードを含める
内部リンクのアンカーテキストに、そのページのターゲットキーワードを含めることで、SEO効果が高まります。
NG: 「当院について詳しくはこちら」
OK: 「渋谷の動物病院、当院の診療について詳しく見る」
7.よくある失敗と改善方法
失敗1:関連性のないページへのリンク
問題:「犬のアレルギー記事」の中に、「猫の予防接種」へのリンクが張られている
理由:ユーザーが混乱し、Googleもテーマの関連性が不明確と判断する
改善方法:リンク先は、現在のテーマと関連性が高いページのみに限定
失敗2:相互リンク乱発
問題:すべてのブログ記事が、相互にリンクし合っている(過度な相互リンク)
理由:Googleはこれを「不自然なリンク構造」と判断し、スパム判定する可能性がある
改善方法:テーマに基づいた、一方向的なリンク構造を構築
失敗3:古いページへのリンク維持
問題:情報が古い、または削除されたページへのリンクが放置されている
理由:削除されたページへのリンク(リンク切れ)は、SEO効果を低下させる
改善方法:定期的にリンク先の妥当性を確認し、リンク切れを修正
8.実例:内部リンク改善による順位向上

事例:内部リンク戦略により月間アクセス3倍
ある動物病院では、ブログ記事は50本ありながら、ページ間のつながりがほぼゼロでした。
改善前
- ブログ記事:50本
- ページ間の内部リンク:ほぼなし
- 月間ページビュー:200件(1ユーザーあたり平均1.5ページ)
- 検索順位:平均15位
実施内容
- テーマ別のトピッククラスターを設計(「皮膚病」「予防」「症状」など5つ)
- 各クラスター内で関連記事をツリー状につなぐ
- 各記事に3~5個の関連ページへの内部リンクを配置
- アンカーテキストをキーワド最適化
改善後(3ヶ月)
- 月間ページビュー:200件 → 600件(3倍)
- 1ユーザーあたりの平均ページビュー:1.5ページ → 4.2ページ
- 検索順位:平均15位 → 平均7位に向上
- 月間新患数:8名 → 16名に増加
9.まとめ
内部リンク戦略は、あなたのホームページ内で完結し、今すぐに実施できるSEO対策です。
トピッククラスター構造を設計し、ブログ記事間を関連性に基づいてつなぐことで、Googleはサイト全体の専門性が高いと判断し、検索順位が向上するのです。
内部リンク戦略の要点
- テーマのクラスター化:1つのピラーコンテンツの下に、複数のクラスターコンテンツをツリー状に配置
- 関連ページリンク:記事冒頭・本文中・記事下部に、3~5個の関連ページへのリンク
- アンカーテキスト最適化:キーワードを含んだ、わかりやすいアンカーテキスト
- 重要ページへのリンク強化:予約ページ、診療科目ページなど、重要ページへより多くのリンク
半年以内に、検索順位の向上とアクセス数の増加が実感できる、投資対効果に優れたSEO対策なのです。
本記事をお読みいただいた院長先生へ:
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既存のブログ記事間のつながりが不十分な場合、内部リンク改善だけで、検索順位が大きく向上する可能性が高いです。
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