「Google広告に毎月10万円かけているのに、来院につながらない」
このような相談は、動物病院経営者からよく聞かれます。実は、多くの医院は「広告は打っているが、その先の導線が整っていない」という状態に陥っているのです。
オンライン広告の目的は「クリック」ではなく「来院」です。しかし、多くの医院はGoogle広告のクリック数やSNS のフォロワー数に一喜一憂し、実際の「来院という行動」にまで至る導線を軽視しているのです。
広告をクリックした患者様が、その後「実際に電話して予約する」「来院する」という行動に至るまでの道のりには、いくつかの「心理的障壁」があります。その障壁を一つ一つ低くしていく工夫が、オンラインマーケティングから「実店舗への来院促進」を実現させるのです。
本記事では、Google広告・SNS広告から「実際の来院」に至るまでの最適な導線を、ステップごとに解説します。
目次
1.オンライン広告から来院までの「離脱ポイント」
患者様が来院に至らない3つの障壁

【来院までの流れと離脱ポイント】
広告をクリック
↓ (離脱:ページが見づらい)
ホームページに到達
↓ (離脱:情報が足りない)
医院情報を確認
↓ (離脱:予約方法が分からない)
予約ページに到達
↓ (離脱:予約が複雑)
予約完了
↓ (離脱:予約日を忘れる)
来院
重要なのは、各段階で患者様が「別のタブを閉じてしまう」可能性があることです。これを最小化することが、広告費の効率化に直結するのです。
2.広告の設定段階での工夫

Google広告の設定で工夫すべき点
Google検索広告で「〇〇 動物病院」と検索されたとき、表示される広告のタイトルと説明文が「行動を促す」ものになっているか確認が重要です。
【効果の低い広告例】
タイトル:「□□動物病院」
説明文:「当院は、質の高い医療を提供しています」
問題点:
何も特別ではない、すべての病院に当てはまる内容
【改善した広告例】
タイトル:「□□動物病院 – 予約が簡単、夜9時まで営業」
説明文:「初診の方は今月限定で初診料20%割引。
LINEで簡単予約、待ち時間なし」
改善点:
– 「夜9時まで営業」という差別化ポイント
– 「初診料20%割引」という具体的なインセンティブ
– 「LINE予約」という簡単さをアピール
同時に、Google 広告の「サイトリンク拡張」を設定し、「診察予約」「アクセス方法」「よくある質問」といった重要ページへの直接リンクを提示することで、患者様が「目的のページにたどり着きやすく」なります。
SNS広告の工夫
Facebook や Instagram の広告は「見た目」が重要です。ターゲット層に応じた画像・動画を選ぶことが、クリック率を大きく左右します。
【ターゲット別の広告画像】
若い子育て層向け:
「子どもに優しい医師」「ペットとの触れ合い」
の画像が効果的
高齢者層向け:
「シニアペットの健康管理」
「丁寧な診察風景」が効果的
同時に、広告の下部に「詳しくはこちら」というCTA(行動喚起)ボタンを置き、クリック先を「診察予約ページ」に直結させることが、来院への最短導線を作るのです。
3.ランディングページの最適化
広告をクリックした患者様が最初に見るべき内容
多くの医院は「ホームページのトップページ」に広告を誘導してしまいます。しかし、患者様が見たいのは「その医院の特徴」「診察内容」「予約方法」です。
最適なのは「広告に応じたランディングページ(LP)を用意する」ことです。
【例:「初診料20%割引」という広告を出した場合】
広告をクリック
↓
「初診料20%割引キャンペーン」という
専用ランディングページに到達
↓
キャンペーン内容、条件、医院情報が
ワンページに集約
↓
「今すぐ予約」ボタンで予約ページへ
このランディングページには、患者様が判断するために必要な情報を凝縮します。
- 医師の紹介(顔写真、経歴)
- 診察の流れ(初診にかかる時間、必要な持ち物)
- 医院のアクセス(地図、駐車場情報)
- 営業時間と定休日
- よくある質問
- 「今すぐ予約」というCTAボタン
これらの情報が「スマートフォンで読みやすく」配置されていることが重要です。多くの患者様は「スマートフォンから広告をクリック」するため、スマートフォン表示での見やすさが直結するのです。
ページの「信頼感」を作る工夫
患者様は「初めての医院」に対して、潜在的な不安を持っています。その不安を軽減することが、予約行動へ導くのです。
- 医師の顔写真(顔が見える安心感)
- 患者様からの口コミ(第三者の声)
- 施設の写真(清潔感が伝わる)
- 「初めての方へ」というセクション(初心者向けガイダンス)
これらの要素が「信頼感」を生み出し、患者様が「この医院なら大丈夫」と判断するきっかけになるのです。
4.電話予約を「簡単に」する工夫

予約ボタンの配置と工夫
ランディングページの随所に「今すぐ予約」「お電話でご予約」といったCTAボタンを配置することが重要です。理想的には「スクロール不要で見える位置」「スクロール途中でも見える固定ボタン」の2つを用意します。
電話予約を選びやすくする理由
オンライン予約システムは便利ですが、動物病院の場合「ペットの症状を先に伝えたい」「医師の指示を受けたい」と考える患者様が多いのです。
そのため「電話予約」と「オンライン予約」の両者を用意し、患者様が選べるようにすることが重要です。
クリック可能な電話番号の配置
ホームページを見ている患者様がスマートフォンを使っている場合「電話番号をクリックするだけで、そのまま電話がかかる」という仕様が、大きな手助けになります。
<a href=”tel:+81-XX-XXXX-XXXX”>
ご予約はこちら:090-XXXX-XXXX
</a>
このようなHTMLの実装により「クリック一つで電話ができる」状態を作ります。
5.予約後から来院までのフォローアップ
予約確認メール・LINEの送信
患者様が予約を入れた直後に「予約確認メール」を自動送信することが重要です。同時にLINEで通知することで「本当に予約が入ったのか」という不安を軽減します。
予約日のリマインダー
予約日の前日、「明日ご予約いただいた〇時のご来院をお待ちしております」というメッセージをLINEで送信することで「予約の無断キャンセル」を削減できます。
初診時の詳細ガイダンス
予約確認メール内に「初診時の流れ」「必要な持ち物」「駐車場情報」といった詳細を記載することで、患者様が「迷わずに来院」しやすくなります。
6.広告費対効果の測定と改善
来院まで追跡可能な仕組みが必須
Google広告やSNS広告の「コンバージョン測定」では「ホームページへのアクセス」や「ページ内でのボタンクリック」は測定できますが「実際の来院」は測定できません。
そこで重要なのは「患者様がどのような経路で来院したのか」を把握する工夫です。
【来院経路の把握方法】

初診時に患者様に
「当院をどのように知りましたか」
と必ず質問する
回答例:
– 「Google で検索した」
– 「Facebook の広告を見た」
– 「友人からの紹介」
– 「Google マップで見つけた」
この情報を月ごとに集計することで「どの広告が実際に来院を生んでいるのか」が明確になります。
ROI(投資対効果)の計算
【広告費のROI計算例】
月間広告費:10万円
その月に「Google広告経由で来院」した患者数:20人
平均初診料:5,000円
平均的な患者の年間利用額:10万円
計算:
Google広告による年間売上:
20人 × 12ヶ月 × 10万円 = 2,400万円
年間広告費:10万円 × 12 = 120万円
ROI:2,400万円 ÷ 120万円 = 20倍
つまり、1万円の広告費で
200万円の売上を生み出している
このような計算により「この広告チャネルは効果的である」と判断できるようになります。
7.まとめ
オンライン広告から来院までは「一連のフロー」
Google広告やSNS広告の効果は、広告単体では測定できません。「広告クリック→ランディングページ→予約→来院」という一連のフローすべてが、最適に機能して初めて「来院」が実現するのです。
各段階で「患者様が離脱する理由」を最小化し、「次の行動へ導く工夫」を積み重ねることが、広告費を「実際の患者さん」に転換させるのです。
「患者様の視点」で流れを設計する
最も重要なのは「患者様がどのような心理で行動するのか」を理解することです。不安、急ぎ、迷い—こうした感情を理解した上で、各段階を最適化することが、オンラインマーケティングの真の効果を生み出すのです。
本記事を参考に
動物病院経営ラボでは、オンライン広告から来院促進への最適化について、
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