「ホームページを更新したいのに、毎回デザイナーに依頼する必要があり、時間もコストもかかってしまう」
このような悩みを聞く医院は少なくありません。実は、多くの医院は「ホームページの更新が困難」という課題を抱えているために「新しいコンテンツを作りたくても、作られていない」という現象に陥っているのです。
ホームページの継続的な改善には「毎月、新しいブログ記事を投稿する」「診察内容を随時更新する」「患者様の声を追加する」といった「運用」が欠かせません。しかし、その運用が「手作業」に頼っていると、人員の負担が増加し、やがて更新が止まってしまうのです。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の導入により「医院のスタッフが自由に、簡単に、ホームページを更新」できるようになります。その結果として「毎月10本のブログ記事」「継続的な診察内容の更新」といった「ホームページの継続的改善」が現実的になるのです。
本記事では、CMS導入の効果と実装方法、そして「運用の自動化」による継続的改善を実現する手法を解説します。
目次
- なぜ、ホームページの運用が止まってしまうのか
- CMS導入のメリットと効果
- CMSの種類と選択ポイント
- ブログ記事の「仕組み化」で毎月10本の更新を実現
- 運用ルーティンの構築
- CMS導入による効果測定
- まとめ
1.なぜ、ホームページの運用が止まってしまうのか
「更新が止まる」スパイラル
多くの医院のホームページは「半年以上、更新されていない」という状態に陥っています。その理由は単純です。
【更新が止まるスパイラル】
ホームページ完成
↓
「良いコンテンツを追加したい」と思う
↓
デザイナーに更新を依頼
↓
デザイナーの対応待ち(数週間~数ヶ月)
↓
やっと完成→コストが予想以上
↓
「次の更新は、もう少し後でいいか」と先延ばし
↓
数ヶ月経過
↓
患者様が見た時「古い情報しかない」
↓
信頼度低下
このスパイラルの本質は「更新のハードルが高い」ということです。毎回、デザイナーに依頼する手間とコストがあれば「更新を止めてしまおう」という判断が、自然と生じてしまうのです。
「更新されていないホームページ」の見え方
患者様から見ると「更新されていないホームページ」は、実は「その医院のイメージ」そのものになってしまいます。
【患者様の心理】
古いコンテンツだらけ
↓
「この医院は、患者様への情報発信を
大切にしていないのかな」
↓
「最新の医療を提供してくれているのだろうか」
↓
別の医院を選ぶ
ホームページは「静的な情報案内」ではなく「医院の『現在進行形』を示す、動的なツール」なのです。その動的な側面が失われると、医院全体のイメージが低下してしまうのです。
2.CMS導入のメリットと効果
CMSとは何か

CMS(Content Management System)とは「ホームページのコンテンツを、簡単に管理・更新するためのシステム」です。WordPressが最も有名ですが、他にも多くの選択肢があります。
CMSの最大のメリットは「HTMLやデザインの知識がなくても、医院のスタッフが自分で更新できる」ということです。
メリット1:更新スピードの飛躍的向上
【更新スピードの比較】
【CMS導入前】
ブログ記事の作成:医院のスタッフ 30分
デザイナーへの依頼:医院のスタッフ 10分
デザイナーの対応:数日~数週間
公開:デザイナーが実施
合計:数日~数週間
【CMS導入後】
ブログ記事の作成:医院のスタッフ 30分
CMS上での記事投稿:医院のスタッフ 5分
即座に公開
合計:35分程度
この劇的なスピード改善により「思いついた時に、すぐに投稿する」ことが可能になるのです。
メリット2:コスト削減
デザイナーへの毎回の更新依頼には、実は大きなコストがかかっています。
【年間コストの比較】
【CMS導入前】
月1回、ブログ記事3本を追加:
1本あたり10,000円 × 3本 × 12ヶ月 = 360,000円/年
その他の更新(診察内容、スタッフ紹介等):
月2回程度 × 5,000円 = 120,000円/年
合計:年間480,000円
【CMS導入後】
初期導入コスト:200,000~500,000円(一度限り)
月額保守費用:10,000~20,000円/月 = 120,000~240,000円/年
初年度合計:320,000~740,000円
次年度以降:120,000~240,000円/年
つまり、2年目以降は大幅なコスト削減が実現される
初期コストはかかりますが、その後の継続的なコスト削減を考えると「CMS導入は投資である」と言えるのです。
メリット3:更新内容の多様性
デザイナー依存を脱することで「様々な種類のコンテンツ」を追加できるようになります。
【追加可能なコンテンツ】
毎月のブログ記事(複数本)
患者様の声・口コミ
診察内容の詳細説明
医療設備の紹介
スタッフの日記
季節ごとのキャンペーン情報
よくある質問の追加・更新
このような「多様なコンテンツの継続的な追加」が「患者様の目」を医院のホームページに向け続けるのです。
3.CMSの種類と選択ポイント
主要なCMS選択肢
【CMSの主要な選択肢】
- WordPress
├─ 最も普及していて、カスタマイズ性が高い
├─ テーマやプラグインが豊富
├─ 初期導入:100,000~300,000円
├─ 月額保守:10,000~30,000円
└─ 推奨:技術者がいる、カスタマイズを重視する医院
- Wix
├─ クラウド型で、インストール不要
├─ テンプレートが豊富で、デザイン性が高い
├─ 初期導入:50,000~150,000円
├─ 月額:15,000~40,000円(ホスティング料込み)
└─ 推奨:デザイン性を重視、手間を減らしたい医院
- Shopify
├─ ECサイト機能が充実
├─ 医院のコンテンツ管理にはやや過剰
├─ 初期導入:200,000~500,000円
├─ 月額:30,000~100,000円以上
└─ 推奨:リモート販売(サプリメント等)をしたい医院
- 医院専用CMS
├─ 動物病院向けに特化した機能
├─ 予約機能、患者管理機能が統合
├─ 初期導入:300,000~800,000円
├─ 月額:20,000~50,000円
└─ 推奨:予約管理も含めて一元化したい医院
選択のポイント
選択の際に重視すべき点は「医院のニーズ」と「技術レベル」のバランスです。
小~中規模医院の場合:WordPress
最もコスト効率が良く、カスタマイズの自由度が高いため、長期的に有効です。ただし「技術面でのサポート」が必要になることがあります。
デザイン重視の医院の場合:Wix
テンプレートが豊富で、初期設定後は「簡単に更新できる」というのが最大のメリットです。技術的な複雑さが少ないため、スタッフ教育も簡単です。
4.ブログ記事の「仕組み化」で毎月10本の更新を実現

「毎月10本のブログ記事」が可能な理由
CMS導入により「更新が簡単」になれば「毎月10本のブログ記事」も現実的な目標になります。しかし、それを実現するには「運用の仕組み化」が不可欠です。
ブログ記事制作の仕組み化
【毎月10本のブログ記事を制作する仕組み】
第1週:企画・テーマ決定(3時間)
└─ 「次の月のブログテーマ」を決定
・季節ごとのテーマ(春:ノミダニ、夏:熱中症等)
・患者様からよくある質問
・医療のトレンド情報
・過去の患者様トラブル事例
第2週:記事作成(医院スタッフまたは外注)
└─ テーマに沿って、記事を執筆
毎週2~3本の記事作成
外注の場合:月20,000~50,000円で10本作成可能
第3週:記事のレビュー・修正(医師確認)
└─ 医学的な正確性を確認
医師のチェック:1本あたり10分程度
第4週:CMS上への投稿・公開
└─ スタッフがCMSに投稿
設定時間の自動公開予約も可能
この「仕組み化」により「毎月10本の記事」が「自動的に流れ続ける」プロセスが実現されるのです。
記事作成の外注化
医院の負担を減らすため「ブログ記事の作成を外注」することも選択肢です。
【記事作成外注のメリット】
医院スタッフの負担軽減
└─ 記事作成の時間が削減される
外注企業の「ノウハウ」活用
└─ SEO対策が施された、検索に強い記事
継続的なコンテンツ供給
└─ 医院の「書き手」がいなくても、毎月記事が増える
【記事作成外注の相場】
1本あたり3,000~10,000円
10本の記事作成:30,000~100,000円/月
医院の負担を考えると「月50,000円で10本の記事が継続的に投稿される」というのは「ホームページの継続的改善」を実現するための「投資」として見なすことができるのです。
5.運用ルーティンの構築
月ごとのコンテンツ更新ルーティン
【推奨される月ごとのコンテンツ更新ルーティン】
毎月第1週:
├─ ブログ記事3本(医院スタッフが作成)
├─ よくある質問コーナーの追加
└─ 診察内容の時間情報の更新
毎月第2週:
├─ SNS投稿(3本程度)
├─ LINE公式の情報配信
└─ 患者様からのご質問への対応
毎月第3週:
├─ ブログ記事4本(外注記事の投稿)
├─ 医院イベント情報の追加
└─ スタッフ日記の投稿
毎月第4週:
├─ ブログ記事3本(医学的テーマ)
├─ 月間アクセス分析と改善提案
└─ 翌月のコンテンツ計画策定
このルーティンを「医院の業務スケジュール」として組み込むことで「自動的に、継続的な更新」が実現されるのです。
スタッフの役割分担

【推奨される役割分担】
院長:
└─ 医学的な正確性確認、最終チェック
事務スタッフA:
└─ CMS上への記事投稿、公開予約
事務スタッフB:
└─ ブログ記事の企画、簡単な執筆
外注編集者:
└─ 月4本のブログ記事の作成・納品
役割を明確にすることで「誰が何をするか」が自動的に決まり「指示の漏れ」「やり忘れ」が防止されるのです。
6.CMS導入による効果測定
CMS導入前後での比較
【CMS導入による効果の測定項目】
項目1:コンテンツ投稿数
├─ 導入前:月1~2本
├─ 導入後:月10本
└─ 改善率:500~900%
項目2:ホームページアクセス数
├─ 導入前:月5,000アクセス
├─ 導入後(6ヶ月後):月12,000アクセス
└─ 改善率:140%
項目3:検索エンジンからのアクセス
├─ 導入前:月2,000アクセス
├─ 導入後(6ヶ月後):月6,000アクセス
└─ 改善率:200%
項目4:初診患者数
├─ 導入前:月20人
├─ 導入後(6ヶ月後):月28人
└─ 改善率:40%
これらの数字から見えることは「コンテンツ投稿の増加が、直接的にアクセス増加につながる」ということです。
ROI(投資対効果)の計算
【CMS導入のROI】
初期投資:300,000円
月額保守費用:15,000円
年間コスト:300,000円 + (15,000円 × 12) = 480,000円
効果:
初診患者が月20人→月28人へ増加
増加患者:8人/月
患者様の平均年間利用額:120,000円
新規患者による年間売上増加:
8人 × 12ヶ月 × 120,000円 = 11,520,000円
ROI:11,520,000円 ÷ 480,000円 = 24倍
つまり、1円のCMS投資が24円のリターンを生む
この計算から見えることは「CMS導入は、明確なビジネス投資である」ということです。
7.まとめ

ホームページの「成長」には、継続的な更新が必須
ホームページは「作った瞬間から、古くなっていく」のです。その「古さ」を防ぎ、常に「新しく、患者様の目を引く情報」を提供し続ける必要があります。
CMS導入により「更新の手間」が劇的に削減されることで「毎月10本のブログ記事」「継続的な情報発信」が現実的になるのです。
「運用の自動化」が、医院全体の成長を促進する
CMS導入と同時に「ブログ記事作成の仕組み化」「コンテンツ更新ルーティンの確立」を行うことで「自動的に、継続的にホームページが成長」し続けるのです。
その成長が「検索エンジンからのアクセス増加」「新規患者の獲得」につながり、最終的に「医院全体の成長」に貢献するのです。
本記事を参考に
株式会社リバティーフェローシップ・動物病院経営ラボでは、CMS導入と運用の自動化について、
WordPress、Wix等のCMS導入・設定 医院カスタマイズ設計 スタッフ向けの使用方法研修 月ごとのコンテンツ更新ルーティン設計 ブログ記事作成の外注手配 初期段階でのコンテンツ作成サポート 月単位での運用支援と改善提案
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