初診患者様をいくら獲得しても、リピート来院に至らなければ、医院経営は安定しません。
実は、リピート来院につながるホームページ設計の最初のステップは「ブックマーク(お気に入り登録)」なのです。
ユーザーがホームページをブックマークした時点で、その医院への信頼度と関心度が、既に高い状態にあります。つまり、ブックマークされたホームページは、その後のリピート来院に直結する、極めて重要な資産なのです。
しかし、多くの動物病院のホームページでは、ブックマーク促進の工夫が、ほぼ皆無に等しい状況です。
本記事では、ユーザーを「ブックマークしたくなる」心理状態に導くデザイン・コピーと、その効果を詳しく解説します。
目次
- ブックマークがリピート来院に繋がる理由
- 現状:ブックマーク促進がされていない医院の多さ
- ブックマーク促進のデザイン設計
- ブックマークを促すコピーライティング
- ページ内での「視覚的なブックマークボタン」の配置
- ブックマーク後のユーザー心理
- 定期情報配信でのリピート率向上
- モバイル表示での最適化
- 実例:ブックマーク促進による効果
- まとめ
1.ブックマークがリピート来院に繋がる理由
ブックマークは「信頼と関心の証」
ユーザーがホームページをブックマークするという行動は、単なる「後で見たい」という理由だけではありません。
心理学的には、ブックマークという行動は、「このサイトは価値がある」「このサイトをまた訪問したい」という、強い肯定的な感情の表れなのです。
つまり、ブックマークされたホームページは、その時点で既に、ユーザーの「来院候補リスト」に入っているということです。
「今すぐ来院」から「後で来院」への移行
初診患者様の多くは、ホームページを訪問した際、「今すぐ相談したい」という緊急性を持っていない場合があります。
例えば、「ウサギが食欲不振だが、月末に相談したい」「今月は予算が厳しいから、来月にしよう」というような状況です。
このような場合、ホームページをブックマークしておくことで、ユーザーは「後で来院する」という意思を具体化できるのです。
つまり、ブックマークは「今すぐ来院できないユーザー」を「後で来院するユーザー」に変える、極めて重要な接点なのです。
SNS時代における「シェア」の前段階
SNSが浸透した現在、ユーザーは「良いサイト」を発見したとき、ブックマークした後、SNSで家族や友人にシェアする傾向があります。
つまり、ブックマークは、口コミ拡大の「第一ステップ」なのです。
ブックマーク促進 → SNSシェア → 新患獲得というチェーンが形成されるのです。
2.現状:ブックマーク促進がされていない医院の多さ

「ブックマークボタン」が見当たらない
実際にホームページを調査してみると、ほとんどの医院のホームページには、「ブックマークしてください」という明示的な呼びかけがありません。
ユーザーがブックマークしたいと思ったとき、ブラウザのブックマーク機能を使う必要がありますが、多くのスマートフォンユーザーは、この操作を知らないか、面倒だと感じています。
「ブックマークする価値」が伝わっていない
さらに、医院側が「ブックマークすることで、どのような価値が得られるのか」を、ユーザーに説明していないことが多いです。
例えば、「ブックマークしていただくと、診療時間や電話番号がいつでもすぐに確認できます」「定期的に医療情報をお送りします」というような、ブックマークのメリットが伝わっていないのです。
3.ブックマーク促進のデザイン設計
専用ボタンの配置
ホームページに「このページをブックマークする」という、視覚的に明確なボタンを配置することが効果的です。
このボタンは、ユーザーが「ブックマークしたい」と感じたときに、ワンクリックでブックマークできる環境を提供します。
ブックマークボタンの配置位置
ページヘッダー(上部):常に見える位置であり、ブックマーク動作が高い。 ファーストビュー下部:医院情報を見た直後、ユーザーの信頼度が最も高いタイミング。 各ページ下部(フッター):ページを読み終わった後、ユーザーの満足度が高いタイミング。 サイドバー:常に見える位置だが、スマートフォンでは不要。
ブックマークボタンのデザイン
ボタンは、医院のメインカラーを使用し、「☆(星アイコン)」や「❤(ハートアイコン)」といった、視覚的に「保存」を表現するアイコンを使うことが効果的です。
ボタンのサイズは、最低でも44×44ピクセル以上で、スマートフォンでも容易にタップできるサイズを確保します。
カラー設計による視覚的強調
ブックマークボタンを、通常のグレーではなく、医院のメインカラー(例えば、動物病院なら「あたたかみのある緑色」など)で表現することで、ユーザーの視線が自然とボタンに向かいます。
さらに、ボタンにマウスオーバー時の「ホバー効果」(色が濃くなる、拡大するなど)を付加することで、「クリックできる」ことを明確に伝えることができます。
4.ブックマークを促すコピーライティング

ブックマークのメリットを明示
ユーザーがブックマークすることで、具体的にどのような価値が得られるのかを、明確に伝えることが重要です。
以下のようなコピーが効果的です。
「ブックマークしていただくと、診療時間や電話番号がいつでもすぐに確認できます」:緊急時の利便性を強調。
「定期的に医療情報やキャンペーン情報をお送りします」:継続的な価値提供を示唆。
「次のご来院時に、前回の記録がすぐに確認できます」:リピート来院での利便性を強調。
親しみやすいコピーのトーン
医療機関というと、堅い印象を持つユーザーが多いため、コピーは親しみやすく、温かみのあるトーンが効果的です。
「ブックマークをお願いします」というストレートな表現より、「いつでも相談できる、『かかりつけ医』としてブックマークしてください」というような、感情的な結びつきを強調するコピーが、より高い反応を得られます。
視覚的なコピー補強
ブックマークボタンの近くに、小さなテキスト説明を配置することで、ユーザーの行動喚起がより明確になります。
「⭐ ブックマーク」「次回ご来院時の便利に!」というような、シンプルで理解しやすいテキストが効果的です。
5.ページ内での「視覚的なブックマークボタン」の配置
スティッキーボタン
ページをスクロールしても常に見える位置にブックマークボタンを固定配置することで、ユーザーがいつでも「ブックマークしたい」という動作を実行できます。
この手法は、ページ下部のスティッキーバナーに組み込むことが効果的です。
セクション別ボタン配置
ホームページの異なるセクション(診療科目、料金表、症例解説など)で、各セクションに対応した「このセクションをブックマーク」ボタンを配置することも効果的です。
例えば、ウサギの診療科目セクションを見ているユーザーに対して、「ウサギ診療ページをブックマーク」ボタンを表示することで、ユーザーの行動喚起をより明確に、かつ動作を簡単にできます。
モバイル用の大型ボタン
スマートフォン表示では、ブックマークボタンを、デスクトップより大きく表示することが重要です。
スマートフォンユーザーは、移動中や隙間時間に閲覧することが多く、小さなボタンは誤タップの対象になります。
最低でも48×48ピクセル以上、理想的には56×56ピクセル以上のボタンサイズを確保します。
6.ブックマーク後のユーザー心理

「登録した」という心理的コミットメント
ユーザーがホームページをブックマークした時点で、その医院への心理的なコミットメント(約束)が形成されます。
心理学的には、このような「小さな行動」がきっかけで、より大きな行動(実際の来院)に至る傾向があります。
繰り返しアクセスによる信頼醸成
ブックマークされたホームページは、ユーザーが何度も訪問するようになります。
繰り返しアクセスすることで、ユーザーの医院に対する信頼度は、段階的に向上していきます。
7.定期情報配信でのリピート率向上
ブックマーク後のメール配信戦略
ユーザーがブックマークした後も、医院側からの発信がなければ、時間とともにブックマークは忘れられてしまいます。
そのため、メールニュースレター配信を導入し、定期的に医療情報やキャンペーン情報を送信することが効果的です。
メール配信の頻度は、月1~2回程度が最適です。これ以上の頻度だと、ユーザーにストレスを与えることになります。
ブックマークと連携したLINE配信
LINE公式アカウントとの連携も効果的です。
「ブックマークしていただいた方には、LINE でも最新情報をお送りします」というような、追加の価値提供を示唆することで、ユーザーのLINE登録率も向上します。
SNSでの継続的な関与
ブックマーク促進とともに、InstagramやTwitterといったSNSでの情報発信も重要です。
ユーザーがSNSで医院の情報を目にすることで、ブックマークの記憶が呼び起こされ、リピート来院に結びつきやすくなります。
8.モバイル表示での最適化
スマートフォンでの「ホーム画面追加」機能
ブックマーク機能に加えて、スマートフォンの「ホーム画面に追加」機能を促進することも効果的です。
この機能により、ユーザーはブラウザのブックマーク内を探すのではなく、ホーム画面のアイコンから、ワンタップでホームページにアクセスできるようになります。
「ホーム画面に追加する」ボタンと説明文を、ファーストビューに配置することで、スマートフォンユーザーの利便性が大幅に向上します。
PWA(プログレッシブウェブアプリ)の導入
より高度な実装として、PWA技術を導入することで、ユーザーはネイティブアプリのような感覚でホームページにアクセスできるようになります。
PWA対応ホームページは、ユーザーのブックマーク率が、通常のWebサイトと比較して、20~30%高い傾向があります。
9.実例:ブックマーク促進による効果

事例:ブックマークボタン追加で月間リピート来院が5件から14件へ
ある動物病院のホームページでは、月間アクセスは400件、初診患者様は12~15名でしたが、リピート来院は月間5件程度という、極めて低い状況でした。
改善前の状況
- 月間アクセス:400件
- 月間初診患者:12~15名
- 月間リピート来院:5件
- リピート率:約35%
改善内容
- ファーストビュー下部にブックマークボタンを配置
- ページヘッダーにも常時表示ボタンを配置
- 「ブックマークのメリット」を明示したコピーを配置
- スマートフォン用大型ボタンを実装
- ブックマーク登録者向けメールニュースレター配信を開始
- LINE公式アカウントと連携
改善結果
ブックマーク促進により、月間ブックマーク数が大幅に増加し、その後のリピート来院が増加しました。
| 指標 | 改善前 | 改善後 | 変化 |
| 月間ブックマーク数 | ほぼ0 | 30~40件 | 新規達成 |
| 月間リピート来院 | 5件 | 14件 | +180% |
| リピート率 | 35% | 62% | +27ポイント |
| 年間安定患者 | 60~70名 | 150~160名 | +130% |
ブックマーク導入から3ヶ月後には、リピート来院が3倍近くに増加し、医院の経営安定性が大幅に向上しました。
10.まとめ
初診患者様の獲得も重要ですが、医院の経営安定性を高めるには、リピート来院の増加が不可欠です。
ブックマーク促進は、その最初のステップです。ユーザーがホームページをブックマークした時点で、その医院への信頼と関心が既に存在し、後のリピート来院に直結する心理状態が形成されるのです。
適切なデザイン、効果的なコピー、継続的な情報配信によって、ブックマーク率を高め、その後のリピート来院を促進することが、医院経営の安定化につながるのです。
ブックマーク促進の要点
- 視覚的なブックマークボタンを配置
- ブックマークのメリットを明示
- ファーストビュー、ヘッダー、フッターに多段配置
- モバイル用大型ボタンを実装
- ブックマーク後のメール配信を開始
- SNS、LINEとの連携
- 定期的な医療情報配信でリピート率向上
ブックマーク促進は、コストがほぼゼロで、実装が簡単で、効果が大きい施策なのです。
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