お気に入り登録(ブックマーク)を促すデザイン・コピー

初診患者様をいくら獲得しても、リピート来院に至らなければ、医院経営は安定しません。

実は、リピート来院につながるホームページ設計の最初のステップは「ブックマーク(お気に入り登録)」なのです。

ユーザーがホームページをブックマークした時点で、その医院への信頼度と関心度が、既に高い状態にあります。つまり、ブックマークされたホームページは、その後のリピート来院に直結する、極めて重要な資産なのです。

しかし、多くの動物病院のホームページでは、ブックマーク促進の工夫が、ほぼ皆無に等しい状況です。

本記事では、ユーザーを「ブックマークしたくなる」心理状態に導くデザイン・コピーと、その効果を詳しく解説します。


目次

  1. ブックマークがリピート来院に繋がる理由
  2. 現状:ブックマーク促進がされていない医院の多さ
  3. ブックマーク促進のデザイン設計
  4. ブックマークを促すコピーライティング
  5. ページ内での「視覚的なブックマークボタン」の配置
  6. ブックマーク後のユーザー心理
  7. 定期情報配信でのリピート率向上
  8. モバイル表示での最適化
  9. 実例:ブックマーク促進による効果
  10. まとめ

 

1.ブックマークがリピート来院に繋がる理由

 

ブックマークは「信頼と関心の証」

ユーザーがホームページをブックマークするという行動は、単なる「後で見たい」という理由だけではありません。

心理学的には、ブックマークという行動は、「このサイトは価値がある」「このサイトをまた訪問したい」という、強い肯定的な感情の表れなのです。

つまり、ブックマークされたホームページは、その時点で既に、ユーザーの「来院候補リスト」に入っているということです。

「今すぐ来院」から「後で来院」への移行

初診患者様の多くは、ホームページを訪問した際、「今すぐ相談したい」という緊急性を持っていない場合があります。

例えば、「ウサギが食欲不振だが、月末に相談したい」「今月は予算が厳しいから、来月にしよう」というような状況です。

このような場合、ホームページをブックマークしておくことで、ユーザーは「後で来院する」という意思を具体化できるのです。

つまり、ブックマークは「今すぐ来院できないユーザー」を「後で来院するユーザー」に変える、極めて重要な接点なのです。

SNS時代における「シェア」の前段階

SNSが浸透した現在、ユーザーは「良いサイト」を発見したとき、ブックマークした後、SNSで家族や友人にシェアする傾向があります。

つまり、ブックマークは、口コミ拡大の「第一ステップ」なのです。

ブックマーク促進 → SNSシェア → 新患獲得というチェーンが形成されるのです。

2.現状:ブックマーク促進がされていない医院の多さ

「ブックマークボタン」が見当たらない

実際にホームページを調査してみると、ほとんどの医院のホームページには、「ブックマークしてください」という明示的な呼びかけがありません。

ユーザーがブックマークしたいと思ったとき、ブラウザのブックマーク機能を使う必要がありますが、多くのスマートフォンユーザーは、この操作を知らないか、面倒だと感じています。

「ブックマークする価値」が伝わっていない

さらに、医院側が「ブックマークすることで、どのような価値が得られるのか」を、ユーザーに説明していないことが多いです。

例えば、「ブックマークしていただくと、診療時間や電話番号がいつでもすぐに確認できます」「定期的に医療情報をお送りします」というような、ブックマークのメリットが伝わっていないのです。

 

3.ブックマーク促進のデザイン設計

 

専用ボタンの配置

ホームページに「このページをブックマークする」という、視覚的に明確なボタンを配置することが効果的です。

このボタンは、ユーザーが「ブックマークしたい」と感じたときに、ワンクリックでブックマークできる環境を提供します。

ブックマークボタンの配置位置

ページヘッダー(上部):常に見える位置であり、ブックマーク動作が高い。 ファーストビュー下部:医院情報を見た直後、ユーザーの信頼度が最も高いタイミング。 各ページ下部(フッター):ページを読み終わった後、ユーザーの満足度が高いタイミング。 サイドバー:常に見える位置だが、スマートフォンでは不要。

ブックマークボタンのデザイン

ボタンは、医院のメインカラーを使用し、「☆(星アイコン)」や「❤(ハートアイコン)」といった、視覚的に「保存」を表現するアイコンを使うことが効果的です。

ボタンのサイズは、最低でも44×44ピクセル以上で、スマートフォンでも容易にタップできるサイズを確保します。

カラー設計による視覚的強調

ブックマークボタンを、通常のグレーではなく、医院のメインカラー(例えば、動物病院なら「あたたかみのある緑色」など)で表現することで、ユーザーの視線が自然とボタンに向かいます。

さらに、ボタンにマウスオーバー時の「ホバー効果」(色が濃くなる、拡大するなど)を付加することで、「クリックできる」ことを明確に伝えることができます。

 

4.ブックマークを促すコピーライティング

ブックマークのメリットを明示

ユーザーがブックマークすることで、具体的にどのような価値が得られるのかを、明確に伝えることが重要です。

以下のようなコピーが効果的です。

「ブックマークしていただくと、診療時間や電話番号がいつでもすぐに確認できます」:緊急時の利便性を強調。

「定期的に医療情報やキャンペーン情報をお送りします」:継続的な価値提供を示唆。

「次のご来院時に、前回の記録がすぐに確認できます」:リピート来院での利便性を強調。

親しみやすいコピーのトーン

医療機関というと、堅い印象を持つユーザーが多いため、コピーは親しみやすく、温かみのあるトーンが効果的です。

「ブックマークをお願いします」というストレートな表現より、「いつでも相談できる、『かかりつけ医』としてブックマークしてください」というような、感情的な結びつきを強調するコピーが、より高い反応を得られます。

視覚的なコピー補強

ブックマークボタンの近くに、小さなテキスト説明を配置することで、ユーザーの行動喚起がより明確になります。

「⭐ ブックマーク」「次回ご来院時の便利に!」というような、シンプルで理解しやすいテキストが効果的です。

 

5.ページ内での「視覚的なブックマークボタン」の配置

 

スティッキーボタン

ページをスクロールしても常に見える位置にブックマークボタンを固定配置することで、ユーザーがいつでも「ブックマークしたい」という動作を実行できます。

この手法は、ページ下部のスティッキーバナーに組み込むことが効果的です。

セクション別ボタン配置

ホームページの異なるセクション(診療科目、料金表、症例解説など)で、各セクションに対応した「このセクションをブックマーク」ボタンを配置することも効果的です。

例えば、ウサギの診療科目セクションを見ているユーザーに対して、「ウサギ診療ページをブックマーク」ボタンを表示することで、ユーザーの行動喚起をより明確に、かつ動作を簡単にできます。

モバイル用の大型ボタン

スマートフォン表示では、ブックマークボタンを、デスクトップより大きく表示することが重要です。

スマートフォンユーザーは、移動中や隙間時間に閲覧することが多く、小さなボタンは誤タップの対象になります。

最低でも48×48ピクセル以上、理想的には56×56ピクセル以上のボタンサイズを確保します。

 

6.ブックマーク後のユーザー心理

「登録した」という心理的コミットメント

ユーザーがホームページをブックマークした時点で、その医院への心理的なコミットメント(約束)が形成されます。

心理学的には、このような「小さな行動」がきっかけで、より大きな行動(実際の来院)に至る傾向があります。

繰り返しアクセスによる信頼醸成

ブックマークされたホームページは、ユーザーが何度も訪問するようになります。

繰り返しアクセスすることで、ユーザーの医院に対する信頼度は、段階的に向上していきます。

 

7.定期情報配信でのリピート率向上

 

ブックマーク後のメール配信戦略

ユーザーがブックマークした後も、医院側からの発信がなければ、時間とともにブックマークは忘れられてしまいます。

そのため、メールニュースレター配信を導入し、定期的に医療情報やキャンペーン情報を送信することが効果的です。

メール配信の頻度は、月1~2回程度が最適です。これ以上の頻度だと、ユーザーにストレスを与えることになります。

ブックマークと連携したLINE配信

LINE公式アカウントとの連携も効果的です。

「ブックマークしていただいた方には、LINE でも最新情報をお送りします」というような、追加の価値提供を示唆することで、ユーザーのLINE登録率も向上します。

SNSでの継続的な関与

ブックマーク促進とともに、InstagramやTwitterといったSNSでの情報発信も重要です。

ユーザーがSNSで医院の情報を目にすることで、ブックマークの記憶が呼び起こされ、リピート来院に結びつきやすくなります。

 

8.モバイル表示での最適化

 

スマートフォンでの「ホーム画面追加」機能

ブックマーク機能に加えて、スマートフォンの「ホーム画面に追加」機能を促進することも効果的です。

この機能により、ユーザーはブラウザのブックマーク内を探すのではなく、ホーム画面のアイコンから、ワンタップでホームページにアクセスできるようになります。

「ホーム画面に追加する」ボタンと説明文を、ファーストビューに配置することで、スマートフォンユーザーの利便性が大幅に向上します。

PWA(プログレッシブウェブアプリ)の導入

より高度な実装として、PWA技術を導入することで、ユーザーはネイティブアプリのような感覚でホームページにアクセスできるようになります。

PWA対応ホームページは、ユーザーのブックマーク率が、通常のWebサイトと比較して、20~30%高い傾向があります。

 

9.実例:ブックマーク促進による効果

事例:ブックマークボタン追加で月間リピート来院が5件から14件へ

ある動物病院のホームページでは、月間アクセスは400件、初診患者様は12~15名でしたが、リピート来院は月間5件程度という、極めて低い状況でした。

改善前の状況

  • 月間アクセス:400件
  • 月間初診患者:12~15名
  • 月間リピート来院:5件
  • リピート率:約35%

改善内容

  1. ファーストビュー下部にブックマークボタンを配置
  2. ページヘッダーにも常時表示ボタンを配置
  3. 「ブックマークのメリット」を明示したコピーを配置
  4. スマートフォン用大型ボタンを実装
  5. ブックマーク登録者向けメールニュースレター配信を開始
  6. LINE公式アカウントと連携

改善結果

ブックマーク促進により、月間ブックマーク数が大幅に増加し、その後のリピート来院が増加しました。

指標 改善前 改善後 変化
月間ブックマーク数 ほぼ0 30~40件 新規達成
月間リピート来院 5件 14件 +180%
リピート率 35% 62% +27ポイント
年間安定患者 60~70名 150~160名 +130%

ブックマーク導入から3ヶ月後には、リピート来院が3倍近くに増加し、医院の経営安定性が大幅に向上しました。

 

10.まとめ

 

初診患者様の獲得も重要ですが、医院の経営安定性を高めるには、リピート来院の増加が不可欠です。

ブックマーク促進は、その最初のステップです。ユーザーがホームページをブックマークした時点で、その医院への信頼と関心が既に存在し、後のリピート来院に直結する心理状態が形成されるのです。

適切なデザイン、効果的なコピー、継続的な情報配信によって、ブックマーク率を高め、その後のリピート来院を促進することが、医院経営の安定化につながるのです。

ブックマーク促進の要点

  1. 視覚的なブックマークボタンを配置
  2. ブックマークのメリットを明示
  3. ファーストビュー、ヘッダー、フッターに多段配置
  4. モバイル用大型ボタンを実装
  5. ブックマーク後のメール配信を開始
  6. SNS、LINEとの連携
  7. 定期的な医療情報配信でリピート率向上

ブックマーク促進は、コストがほぼゼロで、実装が簡単で、効果が大きい施策なのです。

本記事をお読みいただいた院長先生へ:

動物病院経営ラボでは、ブックマーク促進デザイン設計から、リピート来院獲得戦略まで、患者様の長期育成をトータルでサポートいたします。

「初診患者は増えているのに、リピート来院が少ない」というお悩みは、実はブックマーク促進で劇的に改善できる可能性が高いです。

無料診断で、あなたのホームページのブックマーク促進戦略分析と改善提案を実施いたします。株式会社リバティーフェローシップ 動物病院経営ラボまで、お気軽にお問い合わせください。